2026/11/02

(NO.1883) あっ、それいいな 山田雄正

 

小学生の頃は校庭の砂場でよく相撲を取ったものである。 

 

「オレ、若乃花」 

「じゃあ、オレ栃錦」 

 

こんな風に力士の名前を言い合ったものだが、 

ある級友が「オレ、房錦」と名乗った。

 

その名前を聞いた時(あっ、それいいな)と思った。

 

突進するような押し相撲で、

色黒の肌だったことから“褐色の弾丸”と評され、

童顔ながらも大鵬や柏戸には強く柏鵬キラーとも呼ばれていた。

それが房錦という力士である。

 

最高位は関脇。

引退後は部屋の親方を務めたが、 

平成5年に57歳で永眠している。(合掌)

 

暦が11月に替わってからは、

さすがに朝晩はひんやりとした秋らしい気候になって来た。

 

駅裏の居酒屋で常連の酔客が 

「今日は湯豆腐と熱燗にしようかな」と言った。 

 

その注文を聞いて思わず 

「あっ、それいいな」と、言ってしまった。

 

大相撲の九州場所は、八日に初日を迎える。

 

 

02/霜月/2026      山田 雄正