小学生の頃は校庭の砂場でよく相撲を取ったものである。
「オレ、若乃花」
「じゃあ、オレ栃錦」
こんな風に力士の名前を言い合ったものだが、
ある級友が「オレ、房錦」と名乗った。
その名前を聞いた時(あっ、それいいな)と思った。
突進するような押し相撲で、
色黒の肌だったことから“褐色の弾丸”と評され、
童顔ながらも大鵬や柏戸には強く柏鵬キラーとも呼ばれていた。
それが房錦という力士である。
最高位は関脇。
引退後は部屋の親方を務めたが、
平成5年に57歳で永眠している。(合掌)
暦が11月に替わってからは、
さすがに朝晩はひんやりとした秋らしい気候になって来た。
駅裏の居酒屋で常連の酔客が
「今日は湯豆腐と熱燗にしようかな」と言った。
その注文を聞いて思わず
「あっ、それいいな」と、言ってしまった。
大相撲の九州場所は、八日に初日を迎える。
02/霜月/2026 山田 雄正