秋の味覚の王様はやはり松茸になるだろう。
「松茸の炭火焼きで一杯やりたいな」
「年金暮らしでそんな贅沢は出来ません」
女房からきつい言葉で一蹴される。
「そうね、松茸ご飯でもしましょうか」
こんな優しい言葉を期待する方が間違っていた。
朝晩がだいぶ冷え込んできた。
家の中はすでに真冬である。
10/霜月/2025 山田 雄正