新型コロナウィルスのさなか、秋田駅周辺は建築工事で騒々しい毎日である。
県民会館の建替え、高齢者向け分譲マンションの新築、ホテルメトロポリタンの別館増築など経済不況の風をよそに日夜頑張っている。
さて、いまコロナウィルス感染のつぎに日本国内で興味を引いているのは黒川検事長(22日辞職により前検事長)が自粛を無視し新聞記者と密室で賭けマージャンをしていた報道である。
黒川氏のわきの甘さは当然であるが、あらゆる情報収集を欠かさない政府筋が灯台下暗しで身近な協力者の素性を把握できてなかったことは黒川氏以上にわきが甘いと言える。
週刊文春が特ダネをキャッチし、22日発売日に掲載することを政府筋へ事前報告、18日政府は黒川検事長の定年延長(次期検事総長)に関わる検察庁法改正案を急遽取りやめた。
憶測に過ぎないが、賭けマージャンの噂を政府筋がキャッチし、検事総長に任命してから発覚したのでは安倍内閣に終止符を打たざるをえないため、または黒川検事長の定年延長にあたり世論の反対の声がことのほか大きいことにこれ以上強行できないと判断し、週刊誌記者へ仕掛け、本人が自ら辞職するよう仕向けた。
いずれにしろ、賭けマージャンは違法である。
甘利代議士の口利き料問題、森友学園の土地代金問題、そしていまだ事実が明らかになっていない“桜を見る会”の揉み消しなどに必要不可欠な人物は誰なんだろう?
「黒川氏を直接知る検察OBや関係者で黒川氏を悪く言う者はほとんどいない。任官同期のOBは人たらしと評したが、とても社交的で人付き合いが良く検察官らしからぬ調整能力や根回し力を持った有能な人物、という見方でほぼ一致する」という新聞記事を私は朝のコーヒーを飲みながら目にし、検察関係で終わらすのにはもったいない人物だったと思った。
もし仮に黒川氏が一流企業に就職していたら、少なくとも役員にはなっていただろうし、日本経済活性にも尽力しただろう。
また、趣味のようなマージャンも接待マージャンで心置きなく楽しむことができただろう。
私もマージャンを楽しむひとりだが、20年以上前には雀荘の卓に万札が見え隠れしていた記憶がある。
いまは健康マージャン(別名ニコニコマージャン)に月一回昼から夕方までかよい、3ヵ月ごとにトータルの成績を集計、順位を決め賞品がもらえるグループ(40名)に加入し楽しんでいるが、みなさんニコニコどころか真剣に打ち楽しむより緊張感のほうが勝っている。
それも昨年10月膝の手術からコロナウィルスにより半年以上も参加していない。
黒川さん、検察官の着ける“秋霜烈日”のバッジが泣いてるよ!
(“秋霜烈日”とは秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのような気候の厳しさのことで、刑罰・権威などが極めて厳しく、また厳かであることのたとえ)
2020年5月24日 小濱綱之