街で最近、MLBの帽子をかぶる人を見かける。残念ながら、日本の球団の帽子はやや絶滅気味である。反面、ヤンキース、ドジャースが目立つ。また、ドジャースの同地区の強烈なライバル球団のパドレスも健闘。
https://youtu.be/cgl-ha-eGgw?si=cqJZLPVkbtgQG7Nr
大谷選手が、先日、投手に復帰したが、いきなり、同地区のライバルのサンディエゴ・パドレスが相手である。なにも初戦にパドレス戦を選ばなくてもよいのではと思う。しかし、何事もタイミングであるし、年後半を見据えてのことかもしれない。
月曜日にもかかわらず、球場はほぼ満員。異様な緊張感である。わたしも、野球をみていてこんなに緊張感したのは、数十年ぶりであろうか。外野にも立ち見の人がいる。ネット裏もすこし騒然としている。
1番打者は、前日4安打のタティス・ジュニア。1球目はやや内角でファール。3球目は外角にワンバウンドしたが、4球目は速いストレートで、見送り。しかしながら、昨年のプレーオフでドジャースに、勝ちが先行したが結局敗退してしまったパドレスの上位打線は、今年は、雪辱を晴らそうと、すごみのある技術と雰囲気である。やや格闘技。いま、このうちに、今日、たたみかけようという集中力である。
大谷選手も、打者のときの少年野球的な表情とは違い、落合選手的というか、野武士的というか、荒い時代のパリーグのクラウン・ライターズのような只者ならぬ、なかなか怖い顔である。特に2番打者(アライズ。MLBで最も三振をしない男)への3、4球目は、アドレナリン全開である。歓声のなかでも、ビシッという捕球音が聞こえてくる。
そして、3番打者は打率がリーグ3位の男。わたしは、偶然ながら、在宅勤務中に、今回のTV中継にあたったわけだが、なかなか仕事にならない。しかし、仕事もしなくてはならず、登板のイニングが1回で終わってよかった。
ライオンの群れのようだが、繊細な技術ももつパドレスの打線に対して、一回の後半は、ゴロに抑えて、1点でしのいだ。そして、すぐに、1番バッターの用意にはいる。なかなか、緊張感のある、ロサンゼルスの夕暮れである。このような雰囲気は、今年の神宮球場では見られないのかなぁと、ふとせつなくなる。ちなみに、大谷選手のテーマ曲はマイケル・ブーブレのfeeling good。ご年齢のわりに渋すぎるのではないでしょうか。ニーナ・シモンも、そう思っているでしょう。
https://youtu.be/oHs98TEYecM?si=kHM993pCJRVvDliT
2025年6月29日 デコッパチ