2007/11/22

隠密白兵衛、セントヘレナ島へ渡る(6)

セントヘレナ島の首都、ジェームスタウン。

初めてセントヘレナ島が発見されたのは1502年、初めて人が住みついたのが1659年。英国東インド会社がジェームス・ベイの地に駐屯地としての要塞を建造しました。そして発展して、現在のジェームスタウンになりました。写真をみると分かるように、谷間に沿って細長く伸びた、全長ほぼ1.5キロ、標高が150メートルまでのスロープ状の町です。

写真にある細長く伸びた階段、ジェイコブズ・ラダー(Jacob's Ladder)といい、699段(1871年の建設当時は700段、その後の修理によって1段埋もれたそうです。)もある心臓破りの階段です。なんのために作られたかというと、武器を丘の上に運ぶための階段だそうです。

ジェイコブズ・ラダー(Jacob's Ladder)はキリスト教の聖書の創世記に出てくる、天国と地上を結ぶはしごのことです。

ヤコブの夢(創世記28章10~12節)
ヤコブはベエル・シェバを立って、ハランへ向かった。日が沈んだので、そこで一夜を過ごすこととした。ヤコブはその場所にあった石を1つ取って枕にして、その場所に横たわった。すると彼は夢を見た。先端が天まで達する階 段が地に向かって伸びており、しかも、神のみ使いたちがそれを上ったり下ったりしていた。

この天まで達する階段が「ヤコブのはしご(階段)」。

 

雲間から差し込む陽の光のことを「ジェイコブズ・ラダー」とも言うようです。

中段右 : ジェイコブズ・ラダーを登りきったラダーフォートヒルから望むジェームスタウンハーバー