2007/11/19

隠密白兵衛、セントヘレナ島へ渡る(1)

「ダンナ、ただいま戻ってめえりやした。」

「おう、白兵衛か、ご苦労であった。どうであったか、町の具合は?」

「へえ、どうもこうもありゃしやせんぜ。えれえ目に遭いやした。ダンナが、南アフリカのケープタウンってえところから渡し船が出ているからっておっしゃるもんだから、その渡し船に飛び乗ったんだ。そしたらなんと、セントへレナの島に着くまで、お天道様を14回も拝んでしまいやした。ありゃ渡し船ってえもんじゃあないですぜ。ハメなすったね、ダンナ。」

「プッ、まあよいではないか。」

「それにしても、セントヘレナってえところは、すげえところですぜ、ダンナ。まさに島流れにするにはうってつけだ。逃げようがねえ。」

 

てなワケで、白兵衛は2ヶ月がかりでセントへレナへ行ってきました。

上段左 : 郵便船RMSセントヘレナ号。南アのケープタウンを出港して、14日間かけてセントヘレナ島へ。次回の寄航はひと月後です。

上段中 : 船上から望む首都ジェームスタウン。1502年5月21日、ポルトガル海軍提督ジョアン・ダノバが初めてセントヘレナを発見。このジェームスタウンに教会を建てたことから島の歴史は始まります。

上段右 : セントへナ地図

中段左 : 裁判所

中段中 : 4部屋しかない牢獄。小さな島なので悪さをする人がいないのでしょう。でも満室になったらどうするのかな?

中段右 : その昔軍隊の駐屯地として使用していた建物を郵便局として再利用しています。

下段左 : セントヘレナの学校、プリンス・アンドリュー・スクール。幼稚園、小学校、中学校が一緒になってます。

下段中 : 町で唯一のホテル、コンスレイト・ホテル。コロニアル調。

下段右 : セントヘレナの労働者