2005/11/21

ブラジル コーヒー業界の利益率、10年ぶりに低水準に

国内の旺盛な需要にもかかわらず、過当競争のためにブラジルのコーヒー業界の利益率が10年ぶりの低水準に落ち込んでいる。
ブラジル・コーヒー産業連盟(Abic)によると、2005年の売上高は前年比40%増の40億レアル(約18億ドル)に達する見込みだが、損益は赤字から4%の黒字にとどまるという。
Abicの当局者は「過去10年間でばいせんコーヒー価格は20%、グリーンコーヒー価格は30%しか上がっていないのに対し、労働賃金は167%も上がった」と述べた。その上で、ばいせん業者らは競争力を維持するために利益率を低下させていると指摘した。
多くの中小業者は廃業に追い込まれるか、競争力を高めるために合併しているという。同当局者によると、国内のばいせん業者は過去5年で35%減少し、1100となった。その一方で、国内5大ばいせん業者のシェアは、数年前の22%から50%に増加した。