2006/03/15

キューバ 05-06年度コーヒー生産、約25%減の見込み

地元メディア報道及び業界筋の報告を基にロイター通信がまとめた推計によると、2005-06年度のキューバの
コーヒー豆収穫は、週末にほぼ完了したが、収穫量はハリケーンの影響で、前年度比25%減の14万袋
(1袋=60キロ)弱にとどまった模様だ。

ロイター通信の推計では、04-05年度の収穫量は18万袋と、過去50年間でまれに見る低水準だった。

昨年のハリケーン「デニス」は、コーヒー生産の8割を占める同国東部の生産近くを通過した後、中部の熱した
コーヒー豆産地を襲った。地元ラジオの報道によれば、同国全体の3分の1を生産するサンティアゴ・デ・クーパ
東部では、ハリケーン被害で生産が半減された。ある農家は電話で「デニスはコーヒー豆をだめにした」と語った。
一方、地元メディアや業界筋によると、グアンタナモ東部とホルグインの生産高は前年度比横ばいの見込み。
また、グランマでは15%前後減少したという。残りの豆と、主に日本向けに輸出される最高品質の豆は、同国中部で
生産されている。メディア報道などによれば、同地方の収穫量は約30%減少している。