9月4日。昨夜到着した時は真っ暗だったので判りませんでしたが家はかなりの高台にあります。この家でも標高は1450mあります。まるでスイスのアルプスの家のようですが、1階部分は1974年にグァテマラ・シティで起きた地震で潰れてしまった自宅をばらして、この農園まで運んで1978年に改築したそうです。2階部分は農園内にある杉の木を使い建てられました。現在2階部分はゲスト・ルームになっており、10人位泊まれるようです。ただ電気が繋がっていません。寝る時に懐中電灯を渡されました。
農園の標高は1400~1600m。品種はブルボン20%、ヴィジャ・サルチ45%、カツーラ20%、パカマラ5%、サチモール10%。その他に若干ブルーマウンテン、数年後にはマラカツ(現地ではカツマラと言ってました)の予定。パカマラも来年には15~20袋を予定しています。現在シェードツリーには中米ではポピュラーなインガスをメインに標高の高い所ではアボガドをシェードツリーにしています。なぜアボガドをシェードツリーにするのか。テオ3世曰く「アボガドのバターのような風味がコーヒーに移ってくれればと思って…」だそうです。
ラ・ベィヤ農園はコバン地方のエル・チロル農園同様雨が多く、8-9月の2ヶ月の内45日は太陽が出ないそうです。また霧も多く、夜と同じ様に昼間にも突然霧が発生します。この霧が良質なコーヒー豆を作り出す要因の一つでもあります。ただ今年は雨が多いため、例年通りにはいかない可能性もあります。農園内を見て回っている時も、川がいつもより大きかったり、道がぬかるんでチェコ製トラックが立ち往生したりと大変です。