2010/09/15

グァテマラ農園視察ツアー その⑧

ラ・べィヤ農園がスタートしたのは1965年。現在はテオドロ・インゲルハート3世(父)、4世(息子)が管理しています。元々はテオドロ・インゲルハート2世が始めました。ここまで書くとお気付きかと思います。この一家の長男は全員テオドロ・エンゲルハートという名前です。グァテマラに移民してきたのがテオドロ・インゲルハート1世、農園を始めたのが2世。現在農園管理をしているのが父3世とその息子4世。そして今年3歳になるお孫さん(グァテマラ・シティ在住)は5世です。皆が皆、テオドロを略してテオと呼ばれています。ややこしいやら、簡単なのやら。

ラ・べィヤ農園の名前の由来は先代の2世が農園を始めようと農地を探している時に今の場所を探し出し、あまりの美しさにスペイン語のBella(べィヤ:美しい)と名付けました。また1950年代のコロンビアで最高の農園がラ・べィヤ農園と言い、その農園名にあやかってもいます。農園の大きさは全部で200ヘクタール、内60ヘクタールでコーヒーを栽培しています。年間の生産量は平均600袋。余り多くありませんが他にリンゴやアボガドも栽培しています。ただこのアボガドが高品質でコーヒー以上に評価が高く、アボガド国際会議等にも参加しています。来年はオーストラリアで行われるので、元気であれば参加したいそうです。

夕食はハーブ風味の魚のソテーとトマトスープ。魚はわざわざグァテマラ・シティから仕入れるそうです。普段は都会に住んでたまに農園に行く農園主が多い中、テオ親子は普段は農園に住み、週末に家族のいるグァテマラ・シティに帰るそうです。食事後ゴンザロとホセ・パディージャは相当居心地が良いのかダレながら何時間も話しています。テオ親子も元気で父3世は御歳67歳ですが背筋はシャキッとしタバコ吸うはハードリカーをストレートでガンガン飲むは元気も元気です。来年のオーストラリアはまず、問題なさそうです。息子のテオ4世もこう見えて35歳ですが酒、タバコ共にガンガン行きます。山奥なのでお酒が飲めるとは思っていませんでしたから嬉しい限りです。ただゴンザロとパディージャが寝てしまった後、話し相手、飲み相手の矛先が私に向かってきて、結局2時過ぎまでお付き合いさせられる破目に遭いました。

夜、霧が出てきました。この辺りはマイクロ・クライメイト(局地的気候)で天候がコロコロ変わります。この霧がコーヒー栽培に非常に適しているのでしょう。まるでジャマイカのブルーマウンテンです。そういえばこの農園に最初に植えたのはブルーマウンテンだそうです。今でもごく僅かながら40年前のブルーマウンテンの木があります。