エル・チロルの農園を一通り散策した後、ベネフィシオ(精製所)へ向かいました。ここでも入り口には大きな門があります。これまで何ヶ所か農園、ベネフィシオを見てきましたがここまで厳重な警備をしている所も初めてです。ただ警備のおじさんは散弾銃を持ってますが人は良さそうな感じです。ベネフィシオ自体は農園の規模からするとかなり巨大です。パルパー(果肉除去機)だけでも6台、ミューシレージ・リムーバーが3台、発酵槽で12タンクあります。パルパーは2台がフルウォッシュ用、4台がセミウォッシュ用のようです。これだけの精製施設の規模の割にはドライパティオが小さいなと思っていましたら、雨の多いコバン地方ではメインは機械乾燥です。回転式ドラム方ドライヤーが5機、平型の乾燥機が2機。園内で出た廃材、カットバックした木などを利用し45度の温風でじっくり乾燥させます。ただ最近は天日乾燥にもトライしており、ビニールハウスを設け、中にアフリカンベッドを設置し、最初乾燥機でサッと乾燥させた後、3~4日かけて乾燥させるそうです。ただまだテスト段階で全体の4分の1程度が出来るか出来ないかだそうです。雨の多い地域では自然乾燥一つとっても苦労します。
非常に充実した施設でしたがゴンザロ曰く「施設のキャパシティーの5%も活用してないんじゃないか?」とのことでした。確かに妙に立派でした。