エル・チロル農園(ここではラ・アウロラ農園も含みます)の標高は約1350m。二つの農園を合わせると敷地面積は330ヘクタール。年間降雨量は平均2500㎜。これは比較的乾燥した降雨量の少ないアンティグア地方の倍以上です。現在この農園を管理するのはマネージャーのウィリアム・ウォルター氏。彼はカッパーでもあり、この農園で生産されるコーヒー豆の品質管理責任者でもあります。現在栽培されている品種はカツーラ、カツアイが中心で昨年は25,000本のカツーラをラ・アウロラ農園の区域に植樹したそうです。また来年2011年には10ヘクタールにブルボンを植樹す予定です。カツーラ、ブルボンのほかにパカマラも栽培されているそうですが、量が少なく、またウォルター氏曰く「ミックスで、ピュアなパカマラじゃない」そうです。来年には一応30袋位収穫出来るのではないかと見越しています。
グァテマラの収穫時期は地域により異なりますが12月~4月に行われます。現在は大半が青い実を付けており、これから徐々に赤くなっていきます。ただ今年の異常気象は数は少ないにせよ突然花が咲いたりし、場所によっては1本の木に花と青い実と赤い実が同時進行しているところもあるようです。
スーツにネクタイをした場違いな少年がいました。聞く所によると近くの町、サンタ・クルス・ヴェラパスからの研修生でした。ここでは研修生の受け入れやクリスマス・パーティーを催したりと地元に根差した農園を目指しているそうです。