フライハーネス地区のパンピンチン農園ブルボン。
活火山があり標高が高く、火山質の土壌に覆われたフライハーネス地区はもう一つの主要産地であるアンティグア地区によく似ています。しかしフライハーネス地区の特徴は年間降水量がアンティグア地区に比べ多く、高く変わりやすい湿度と温度の高低さがアンティグア地方と似たようで違った気候を作り上げています。またフライハーネス地区の中心には活火山パカヤ山があり、しばしば噴火しては火山灰を地区全体にもたらします。この火山灰がミネラル分を農地に与え養分に富んだ土壌にしています。乾期の間は日差しが強く、明け方は夜露や雲、霧で覆われる事もよくありますが瞬く間に乾燥するため、フライハーネス地区全体は非常に乾燥した地域になっています。
フライハーネス地区の真中にあるアマティトラン湖を望む標高1,500mの高台にパンピンチン農園はあります。農園主はポール・スターリー氏。創業1962年、現在の農園の敷地面積は70ヘクタール、内35ヘクタールでコーヒーが栽培されています。品種はブルボンを中心にティピカが少々。年間生産量が約1,000袋ですが農地の敷地面積からすれば中々効率的な栽培をしているようです。それもそのはず、農園主のポールは良い事は何でも取り入れようという柔軟な考えの持ち主で常に上昇志向。またパンピンチン農園のある高台はアマティトラン湖をグルリと馬蹄のように囲った地形で場所によって全く気候が異なるというマイクロ・クライメイトの地域です。この地域の特性を生かしフライハーネスのコーヒーではなくアマティトランのコーヒーとして売り出そうと近隣の農園と画策しているそうです。常に上昇志向のポール・スターリー氏のパンピンチン農園を訪れた2010年9月の農園見聞録は下記をご覧下さい。
品名 | パンピンチン |
生産国 | グァテマラ |
地域 | フライハーネス、アマティトゥラン |
生産者 | パンピンチン農園 農園主:ポール・スターリー |
クロップ | 2010/2011 |
規格 | SHB |
欠点規格 | 0-6/300g |
スクリーン | スクリーン16アップ |
木の品種 | ブルボン |
その他 | 標高1545メートル、年間降雨量900ミリ、100%天日乾燥、100%日陰栽培 |
精製方法 | フルウォッシュド、ナチュラルファーメンテーション |
開花時期 | 5月-6月 |
収穫時期 | 1月-3月 |
船積時期 | 2011年6月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 11/1533/13 |
CLEAN CUP | 10.00 |
SWEETNESS | 10.00 |
AROMA | 8.00 |
HARMONY | 10.00 |
ACIDITY | 8.50 |
BODY | 8.00 |
FLAVOUR | 8.50 |
AFTERTASTE | 8.50 |
BALANCE | 8.50 |
OVERALL | 8.00 |
FINAL SCORE | 88.00 |
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