ゲイシャ

Geisha 

ゲイシャはエチオピア起源の非常に珍しい野生品種。ゲイシャという名前は「ゲシャ」という町の近くで発見されたから命名。フサリウム(土壌真菌)に強い。木は背が高く、細長い葉を持つ。幹から出る側枝と側枝の間隔が広いのが特徴。生豆はロングベリー。カップクオリティーは優れていて、ほのかな花の香りと柑橘系の風味が特徴。収穫高は非常に低いため、商業ベースで取引されるような数量は見込めない。パナマのオークションで脚光を浴び、その後中南米のコロンビアやコスタリカ、グアテマラでも栽培を始めるようになってきた。20~30年前のジャマイカにはかなりのゲイシャが植わっていたようだが、今は僅かに残っているのみ。

画像 上段(中) ジャマイカ ブルーマウンテン、クリフトンマウント農園にあるゲイシャ

中段(右から2番目) ケニア オークランズ農園のコレクションにあるゲイシャ

中段(右) パナマ ママカタ農園にあるゲイシャ

下段(左) パナマ ドンパチ農園にあるゲイシャ 

下段(右) グアテマラ サンディエゴ農園のゲイシャ

マラウィで栽培されているゲイシャは、M.A.シディキ博士が土壌真菌の研究のために使用していた品種。ゲイシャ56と言う。その葉は黄色みがかっていて、葉の端がうねっている。チェリーは小さく、生豆も小さい。同じゲイシャでもパナマとは違う。