2005/11/21

ブラジル農業省幹部 06年コーヒー生産、過去最高はあり得ない

ブラジル農業省のコスタリマ生産・農業エネルギー局長は18日、業界会合のロイター通信に対し、同国の2006年のコーヒー生産量は少なくとも4200万袋(1袋
=60キロ)に上るものの、過去最高には達しないとの見方を示した。肥料の使用減少のためイールドが抑えられる見通しの中、作付面積は横ばいにとどまるためという。
06年度第1・四半期の成熟期まで雨に恵まれた状態が続けば、05年の3330万袋(公式推計)を25%程度上回る生産が見込まれるという。
同局長は「ブラジルが4200万袋を生産してようやく、需要を満たし在庫減少を避けられる水準だ」と述べた。輸出用に2600万袋、国内市場用に1600万袋が必要という。
また、「現在までのところ雨に恵まれているが、来年序盤に一層の降雨が必要だ。ただ、肥料不足の上、作付面積も増えないことから、過去最高の生産量はあり得ない」と述べた。
同局長によると、過去3年の平均生産量は3300万袋超と、市場が必要とする供給を1000万袋程度下回っているという。