2026/09/03

(NO.1866) コーヒーという名の語源  岡希太郎

コーヒーの語源として最も有力な説は、アラビア語の 「カフワ(qahwa)」 です。カフワとは、ワインや香辛料たっぷりの刺激的な飲み物 を意味していました。しかし7世紀になって、首都メッカで誕生したイスラム教の教えに従って、アルコールを含んだ飲料が禁じられたため、替わってコーヒーが「カフワ」と呼ばれるようになったそうです。アラビア半島でコーヒーが好んで飲まれるようになると、「カフワ」はコーヒー豆を煎じた黒い飲み物となって、オスマン帝国を経てトルコ語の 「カフヴェ(kahve)」 となり、さらにヨーロッパ各国に伝わると、英国ではcoffee、フランスではcafé、ドイツではKaffeeなどと変化したのだそうです。

日本語の「かうひい」は、江戸時代にオランダから伝わった オランダ語の「koffie(コーフィ)」に由来して、蘭学者の廣川獬が翻訳したものです。漢字の「珈琲」は同じく蘭学者の宇田川榕菴が、コーヒーノキの赤い実を女性の髪飾りに見立てた漢字に当てて書いたとのことです。

 

2026年9月3日  岡 希太郎