高倉健主演の映画『鉄道員(ぽっぽや)』のラストは、
雪の積もったホームで鉄道員役の高倉健が倒れてエンディングとなるが、
そのシーンではバックに“テネシーワルツ”の曲が流れる。
これには中年以上の年齢の人なら誰もが「おぅ!」と、感動して納得したことだろう。
この洒落た演出は高倉健からの提案だったというが、
別れても男というものは秘めた想いを持ち続けているものである。
55年も昔に付き合っていた彼女のことを、
今でも時より想い出すことがある。
男は女より女々しい気がするが、
こればかりはどうしようもない。
台所で女房が「クシュン」と小さなくしゃみをした。
現実が事実である。
03/葉月/2026 山田 雄正