社内カフェでのカップのリユースが導入された。
リユースを使わないと20円か30円高くなるようだ。環境には優しいそうで、その効果は、紙コップなどの廃棄量減で4トンですよとエレベーターに貼ってある。業者さんとしては、カップを集めて、洗浄して、並べるという大変な作業があると思う。
そう、素晴らしい取り組みではある。環境への配慮が形になっているのは実感ができる。しかし、実際に利用するとなると、いくつかのところで、事件、ハードルが出てくるのである。事件は現場で起きるのだ。
やや困るのは、プラスチックの容器の蓋がしっかりしていないこともまれにあること。しめたつもりでも、時々コーヒーがこぼれて衣服が汚れて、染み抜きをしないといけないということになることもあるのである。
蓋のパッキンやクリップの構造が甘く、密閉性が低い器も少なくない。むしろ殆ど全部である。リラックスタイムが、あっという間にその逆になる。梅雨のせいか、いくら蓋をしっかり閉めても、雨漏りのように、じわじわ出てくる。
ひとは、コーヒーを飲む時は、かなり無防備になるのである。数少ない、ささやかな、素晴らしきしあわせなときに、せめて、それをまっとうさせてほしい。
世界中で、毎日およそ10億人以上の人がコーヒーを飲んでいると推定すると、世界全体での消費量で言うと、毎日約22億5,000万杯ものコーヒーが消費されている。単純計算すると、地球上のどこかで1秒間に約2万6,000杯ものコーヒーが飲まれ、あるいは、どこかの誰かが今この瞬間にもコーヒーを淹れたり、うっかりこぼしたり、悲鳴をあげていることになる。今日コーヒーをこぼしてしまった仲間も、世界中にきっと毎日何十万人といるはずである。
最近は、コーヒー豆の価格高騰などもあり、コーヒーカルチャー全体で「一杯の価値」や「持続可能性」への意識がとても高まっているかもしれない。一方で、PCやAIは、企業としての姿勢や、社員一人ひとりのちょっとした意識の変化を促す良いきっかけになりそうです、と言ってくる。うーむ、そう言われても、、、。
リユースは、実証実験を超えて本格な実証段階に。オフィス街の店舗では、やや当たり前になりつつある。なぜここまで必死に広めようとしているか。単に「環境に優しく」という綺麗事だけではない、切実な理由もあるのであろう。ちなみに、人間の雇用もリユースやレストア(修繕)が増えているような気がする。いったん洗浄されて。
リユースは、これまでは「導入すること」が目標だったが、実用性のフェーズ(課題期)に入っている。使いやすくて、こぼれない、ストレスのない容器をどう作るかが、リユースがさらに広まるかどうかの分かれ道になるのでは。
2026年6月30日 デコッパチ