2026/06/01

(NO.1839) 淀川長治   デコッパチ

淀川長治さんが恋しい。彼は、日曜洋画劇場というTV番組の司会者で、映画が始まる前、そして映画が終わってからの感想と来週の予告を司会していた。

「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」の名台詞で知られるかたで、日本の映画解説者、映画評論家、編集者として、日本の映画文化を何十年にもわたって支え続けた。また、「どんな映画にも必ず良いところがある」というスタンスは、映画を批判することではなく、その作品の「美しさ」や「制作者の工夫」を見つけ出して褒めることだった。 

わたしの好きな映画のひとつ、マッドマックス2のときは、いかのように、なかなか、すごい迫力。キレもすごい。視点も鋭く、メルギブソンについての解説の奥行きも深い。ジョージミラー監督のタッチについてもいたく褒めている。 

https://youtu.be/1GNPkEXGFB0?si=gJtW02ni1O-2uRTe 

 

今年の映画については、個人的には、オデュッセイアを楽しみにしている。クリストファー・ノーラン監督がとうとう古代ギリシャに進撃するのだ。もし、淀川さんが解説してくれれば、どのようないいまわしになるのか?

「ハイ、みなさん、こんばんは。とびっきりの大作がやってきますね。クリストファー・ノーラン監督の『オデュッセイア』。

ご覧なさい、この映像。CGを一切使わないで、あのマット・デイモンが、地中海の荒波に揉まれて、ヒゲを蓄えてねぇ。もう、顔のシワ一つ一つに、20年の放浪の苦しみと、愛する妻への執念が刻まれている。これが『映画』の力なんですね。

海の色、空の色。まるで私たちがオデッセウスと一緒に、あの恐ろしいサイクロプスや、誘惑のセイレーンと戦っているような、そんな気持ちにさせてくれる。まさに『光と影』の魔法です。さよなら、さよなら、さよなら。」

ちなみに、淀川さんは晩年の約20年間、東京・全日空ホテルの一室で暮らしてた。「生涯現役」を貫くための徹底したプロ意識と、映画だけに全てを捧げるための選択だったと言われている。

 

 

2026年6月1日  デコッパチ