神田界隈の古本屋を覗くのが好きで時より出掛けることがある。
神田といえばお玉ヶ池の北辰一刀流の千葉周作の道場が有名だが、
今となってはお玉ヶ池が何処にあるのか見当もつかない。
池はすっかり埋められて、跡地にはビルかマンションでも建っているに違いない。
お玉ヶ池には蛙が多く、おたまじゃくしも多かったので、
その名が付けられた由来がある。
他にお玉という名の娘が恋のもつれから池に身を投げて亡くなり、
その後にお玉ヶ池と名付けられたという言い伝えもある。
司馬遼太郎の書著(街道をゆく)に書かれていたものだが、
どちらも正しいのかもしれない。
人間というものは不思議なもので、大事なことを忘れたりするが、
どうでもいいことは憶えていたりする。
それでも会社を辞めてのんびりとした日々を過ごしていると、
このどうでもいい雑学の方が、
今の暮らしの中では役立っているような気がする。
25/皐月/2026 山田 雄正