2026/04/06

(NO.1824) 枯れてから面白くなる  山田雄正

桜の花は満開を過ぎて多くの花が散っている。

 

「今年の桜は終わったな」

「あっ気ないもんだな」

「桜を惜しんで一杯やるか」

「おう、いいねぇ」

 

来年も桜の花を眺められるとは限らない。

    

桜だって根腐れして伐採されるかもしれない。

あるいは強風で倒れるかもしれない。

 

桜にも人間にも運命があり寿命がある。

 

それでも呑ん兵衛は常に楽観的に暮らしている。

 

「男の人生は枯れてから面白くなるもんだよ」

「嬉しいねぇ、その前向きな考え方は」

 

枯れても酔っぱらってご機嫌で生きていられるのは、

人間だけである。

 

 

06/卯月/2026       山田 雄正