2025/12/17

(NO.1792) なめたらいかんぜよ! 小濱綱之

先週、バイキング・エデンというクルーズ船に乗り、8日間妻と旅をしたが、いささか8日間も乗船してるとあきたというのが本音だった。神戸港から宮崎の細島、韓国の釜山、門司、天草、種子島、高知、神戸港とバイキング・エデンの船内で楽しみ、とにかくお天気に恵まれ良かった。 

高知で下船する高知在住のご夫婦や台湾からのご夫婦などいろんな乗客がいました。クルーもフィリピンやインドネシアやタイなど日本に3年ほど住んで日本語を覚えた乗務員や独学で日本語を覚えたポルトガル出身のクルーなど、乗客はほぼ高齢者なのになぜか20代の若い女性が数人目につき朝食時に隣りに座れたので聞いたら、名古屋から来た旅行会社の添乗員で研修を兼ねて乗船し、門司で下船するという。やはり我々高齢者と違い未来ある社会貢献者だった。

この船内で乗客を楽しませるメインキャスター的な存在のマエダという46歳、顔は日本人だがブラジル生まれのアシスタントクルーズディレクターが毎夜ステージでショーを進行するために日本語と英語を使い分け頭の回転が速く、ユーモアある話術で我々乗客を楽しませてくれた。雰囲気がコロッケ(モノマネ芸人)に似ているが、マエダのような芸人や司会進行者は日本のテレビでは見受けられない。人を楽しませるコツを心得ているような天才肌の要素を兼ね備えていた。 

寄港地での観光では我々二人は釜山、門司、天草、高知に上陸したが、ある女性3人組は「いつでも、どこでも、なんでも参加して楽しんでるのよ!」と朝起きてから夜寝るまで身体の続くかぎり楽しんでたようだ。

釜山港ではシャトルバス乗り場で案内しているおばさんが流暢な日本語と英語そして中国語でテキパキと応対していたのには韓国人の生きるための努力を感じた。

高知港からシャトルバスで、はりまや橋バスセンター前で下車し誘導員に「はりまや橋はどちらですか?」と聞いたら「ああー、小さいので有名な橋ね!」、教えられたほうへ向かってたら、得月楼(陽き楼)という看板が眼に止まり、門のなかを覗いたら古き重みのある建築物が見えた。まさに高知出身の原作者宮尾登美子と五社英雄監督の映画「陽き楼」と「鬼龍院花子の生涯」が頭をよぎり、夏目雅子のセリフ「なめたらいかんぜよ!」が思い出された。

今日はミニテニスへ出かけ、先輩メンバーの秋田弁を聞きながら「あーあー、秋田へ帰って来たんだ」と今回の旅の無事を感謝した。

 

2025年12月16日   小濱 綱之