2025/12/04

(NO.1787) ゲイシャの味は産地による   岡 希太郎

色んな産地のゲイシャコーヒーを飲み比べてみたら、全然違うではありませんか!一番美味しいのはパナマ産だと信じていたのですが、そうでもなかった。筆者にとっては、最近飲んだコスタリカ産が抜群でした。えっと思って、地図で調べてみたら、何とパナマ運河沿いのコスタリカの農園から来た豆でした。ゲイシャ原産地のパナマと運河を挟んだお隣さんではないですか!運河ができる前は地続きだったでしょうから、気候だけでなく土壌の栄養分もよく似ているのだと思います。

ごく最近に読んだ論文に書いてありました。コーヒー豆の味と香りは同じ木の種から育てても、気候と土地柄によって全く違うのだそうです。中央アメリカのゲイシャとエチオピアのゲイシャとどちらが美味しいでしょうか?筆者には、ほんの少しですがパナマやコスタリカの方が好みに合うようです。多分その要因は、中央アメリカの土壌と気候が、アフリカよりもゲイシャに合っているからとかも知れません。

とは言っても、アフリカ大陸はコーヒーノキの生まれ故郷です。その土壌が生育にあっていないはずがありません。豆の味は、土地柄に加えて、生産までの手の加え方次第で、良くも悪くもなるのだそうです。現に、ケニア辺りの豆の味は、最近めっきり良くなったように感じます。原木が生えている辺りの品質が良くなることは、コーヒー好きの消費者にとってありがたい話です。

それでは来年も良い年になりますように!

 

2025年12月4日  岡 希太郎