2025/10/27

(NO.1775) 八面楚歌でした   山田雄正

 

駅裏の居酒屋では焼酎のボトルをキープすることが出来る。 

 

馴染みの酔客はボトルに名前を書いたりしているが、 

名前は野暮に思えるので書いたことはない。

 

自分のボトルには大きな字で“四面楚歌”と書いて置いてある。

 

現役時代は妥協や協調などすることなく誰とでもぶつかり合い、

敵に囲まれた中を強引に突っ走っていた。

 

そんな荒々しい日々はあっ気なく終わったが、

それでも時々思い出すとやはり腹が立つ。

 

敵だらけの当時の状況は、

七面楚歌、八面楚歌だった気がしている。

 

 

27/神無月/2025       山田 雄正