最近、私の今飲んでいる中で、最高のコーヒーは「銭湯のコーヒー牛乳」である。現在は約160円前後(ここでもインフレを感じる)。瓶ではなく、紙パックが中心であるが、昔ながらのM社や時々、地域ブランドのものもある。
人気カフェチェーンの高価格帯のコーヒーよりも、「おいしい」と感じてしまうこともしばしば。皆さんも、いちど銭湯に行ってみて、熱い湯船に入った後、テレビのプロ野球でも見ながら、冷たい牛乳コーヒーを飲んでみてはいかがでしょうか。
五臓六腑に染み渡り、頭のてっぺんから手の先足のまで、何らかのCoffeeエネルギーが行き届いていく。コピルアックにも負けない、東京で体験できる最高のブランド群をも、ときと場合により、凌駕してしまうかもしれません。銭湯にもいろいろある。過渡期を経て、まだ町には銭湯が残っている。混み具合も、店の雰囲気も、さまざまであるが、総じてお店の受付が男性の場合は完全なる無愛想・無口な一方で、女性の主の場合は対応力にあふれている。
お湯の温度は、湯船の温度がちょっとぬるいなというところもあるし、地域の中でかなり熱いなぁ、というところもある。生粋の江戸っ子ではないが、馬鹿みたいに熱い湯があるところがいいと思うし、そのようなところは、5件に1件くらいはある。
例えば、地域で一番熱い湯に行くと、そこは、湯船が3つあり、高い温度から順番に並んでいる。1番高い温度の湯船は、ほとんど、誰もいないのだが、まぁこれに一度はまってしまうと、もうなかなか止められない。五右衛門風呂に入ったことはないが、たぶんこういう熱さ、圧力、緊迫感なのだろう。
これに2回ぐらい入って、くらくらになり、水を浴びて、あがってから、ゆっくりと冷たいコーヒーを飲んでみる。ここ10年ほどちょっと遠ざかっていたが、また復活し、個人的なちょっとしたブームになりつつある。
銭湯のコーヒー牛乳は、10年の間に、瓶から紙パックに変わったが、ありがたみは変わっていない。大谷選手もアメリカに行き、すごいゴージャスな生活をしてるかもしれないが、銭湯がないのは、さぞかし寂しいであろう(そんなわけないであろう)。
2025年9月3日 デコッパチ