それが何なのか教えて上げます。今はその妙薬は売っていませんが、自分で魚屋で見つければいいので、見つけたら買ってきて調理して食べましょう。海老、蟹、蛸、烏賊、蛤、牡蠣、サザエ、etc、1つだけ例外的にホウレン草も妙薬です。
専門家が言うことには、塩分の過剰は高血圧、砂糖の摂り過ぎは糖尿病、そしてこの2つは生活習慣病の二大悪とされています。一方で、塩漬けと砂糖漬けは腐らない、その訳は黴が生えないから、だけでなく病原菌も寄り付けないから。
人の体では、余分な塩分を尿として排泄し、エネルギー源となる糖分は尿から再吸収されています。この排泄や回収の過程では、毛細血管や尿細管が一時的に非常に高い塩濃度やグルコース濃度に曝されることになっています。つまり、これらの細胞は“塩漬け”や“砂糖漬け”のような過酷な環境にさらされるのです。それでも、健康な人の腎臓なら毛細血管も尿細管も破壊されることはありません。この耐性は驚くべきものですが、では一体何がそうなるように仕向けているのでしょうか?
答えは冒頭に書いた魚介類の中に潜んでいて、研究者らの弛まぬ実験の繰り返しで見つかってきたのは何と浸透圧の変化から細胞を護る栄養成分のオスモライト「タウリンとベタイン」があるからなのです。
ついでに、地中海食と日本食が世界無形文化遺産になっている本当の理由は、ブイヤベースにはたっぷりの魚介類、寿司と刺身には獲りたての海の幸が目白押しだからなのです・・・と筆者は信じているのですが、今のところAI以外に「その通り」と褒めてくれる専門家は見当たりません。
2025年9月3日 岡 希太郎