暦はまだ4月だが、
季節は晩春から初夏へと移り替わった気がする。
それは6年ほど前のことである。
近くの公園で発芽したばかりのケヤキの苗を見つけて、
家に持ち帰って鉢に植えた。
そのままだったら走り回る子供達に踏まれて枯れていたことだろう。
大げさだがこれも運命である。
ケヤキは成長すると大樹になる。
盆栽として育てたケヤキはミニだが、ミニなりに大樹の風格が備わってきた。
鉢替えをした新緑のケヤキから、爽やかな初夏の風を感じた。
21/卯月/2025 山田 雄正