2025/04/01

(NO.1705) トリゴネリンは令和のビタミンB3!   岡 希太郎

ほぼ100年前にVB3が発見された。第二次大戦の食糧不足から人々の命を護って、かれこれ1世紀が経過する。VB3が飢餓の中で人々の命を救えたわけは、VB3を摂るとNAD(ニコチナミド・アデニン・ディヌクレオチド)になるからだ!

NADはミトコンドリアの中で、生きるためのエネルギーを生み出すだけではない。エネルギーを作り終えたNADを分解して、自らは活性化する酵素が4つあるのだ。そのどれが働いてもNADVB3に戻るので、NAD再利用という手品みたいな省エネ回路が成り立つのだ。 

NADを分解して自らは活性化する4つの酵素 

①SIRT:病気を予防して健康長寿をもたらす善玉酵素

②PARP:遺伝子DNAの傷を修理する善玉酵素

③CD38:NADを減らす悪玉酵素

④SALM:神経細胞を変性させる悪玉酵素

ここでは一応、善玉と悪玉に分けてあるが、どれもが多過ぎても少な過ぎても具合が悪くなる。だからバランスが重要なのだ。そんな中で、健康な人ならば、①が最優先して働いている。

ということで、VB3は人の命にとってとてつもなく重要であることお分かりになりましたか?それでもVB3には欠点がある。毎日の食べ物や飲み物から摂ることが難しいということ。さあどうしようかと悩んでいた矢先に出て来たのがトリゴネリン。何とこれが体の中でVB3に化けるのだ。しかも一番多く含んでいる飲食物はコーヒーなのだ!

トリゴネリンは、100年遅れて見つかった新しいVB3になったのである。以上、ビタミン学会は未だ認めていませんが、元気で長生きしたければ、浅煎りコーヒーを飲みましょう。

 

2025年4月1日   岡 希太郎