NTT側から高額接待を受けていた事実が判明し、更迭に追い込まれた総務審議官谷脇康彦(60)官房付が3月末で定年を迎えると明らかにした。また、菅首相の長男が席を置く東北新社から官僚が接待を受けた問題で官僚自身が辞職しているなか、今度は元総務大臣などがやはりNTT側から接待を受けていたのが明らかになり国会議員を辞任するのではと思ったが、自らの接待費用を返金して幕を閉じる考えである。
官僚は辞職や更迭の責を負い、代議士はなんらおとがめなし、まさしく昔の時代劇に出てくる身勝手な悪代官を思い出させる結末である。男女平等や人種差別など世界中で波紋を投げている問題に対し日本の政治家はどう世界に向き合っていくのだろうか。
さて、英王室の公務を退いたヘンリー王子の妻でアフリカ系の血を引くメーガン妃が妊娠中に王室内から「生まれてくる子の肌の色はどれくらい濃くなるのか」と懸念を示されたことを7日の米テレビで告白した。世界で反差別の声が高まるなかでの爆弾発言は英王室にとって大きな打撃である。
エリザベス女王は「ヘンリーとメーガンにとって、この数年がどれほどつらいものだったのか、その全容を知り家族全員が悲しんでいます。とりわけ人種の問題を懸念しています。記憶が食い違う部分があるかもしれませんが、問題を深刻に受け止め、家族のなかでプライベートに対応します」と賢明な考えを示した。
私は以前、知人がヘンリー王子とメーガン妃の結婚後まもなく「この結婚は英王室内に波紋をもたらすだろう。まず、英国人以外の人種との結婚、地球上、もっともプライドの高い英王室内でメーガン妃は常に悩むだろう、また子供が生まれたら、その子の肌の色が問われるだろう。そして、これを日本の皇室にあてはめた場合、はたして純粋な日本人以外の方が皇室に迎えられたら、はたして日本人はすなおに喜び祝うだろうか。まさに対岸の出来事として知らんぷりはできないと思う」と言ってたことを思い出した。
今回の問題についてはエリザベス女王が家族内で適切な対処をすると確信しているが、女王自身は気が休むときがないようだ。