医療制度が難しい一番の問題は「年寄りが多過ぎる」ことでしょう。コロナだって、重症化してベッドを占領しているのはほとんど年寄りです。分かってはいてもどうにもならない難問です。何か良い策はありませんか?
色々探ってみましたら、コーヒーを飲むと元気になる・・・その理由は「コーヒーのビタミンのニコチン酸らしい」ということになりました。でも、コーヒーだけでは不足です。そこで薬の出番です。ところがギッチョン・・・それもなかなか難しい。と言うのは、製薬会社が販売を中止するというのです。年寄りを元気にする薬が無くなる・・・医療はもっと駄目になります。
一昨年に錠剤が無くなりました。そして今度は注射薬が無くなるというのです。そして来年の3月には、ニコチン酸は医療保険から外されます。そこまで来て遂に学会が動きました。遅すぎる感はありますが、今や唯一の望みです。
昨年末、日本臨床栄養学会が校正当局に要望書を出しました。ニコチン酸の販売継続を求めたのです。以下はその抜粋です。ご参考まで。
厚生労働省〇〇担当殿
このたび臨床栄養学会として本要望書を提出いたします。
先日(注:昨年10月)、水溶性ビタミン注射製剤「ナイクリン®注射液20mg・50mg」の販売中止の決定がトーアエイヨ―株式会社およびアステラス製薬株式会社より告知されました。この中止の経緯につき同製品に最も関連が深い学会の一つと思われる当学会に、両社からの事前説明がなく、急な告知によって臨床現場で活躍する多くの学会員が困惑しており、学会としても大変遺憾に思っております。当学会疾病患者のみならず国民の栄養問題をも対象とした学会であり、栄養管理に関し意識の高い会員で構成されております。この度当学会会員の意見を受けこの件を検討し、代替物のないビタミン製剤の注射剤としての重要性を鑑み、本薬剤の製造供給の中止を再考頂きたいと切望しております。わが国におけるニコチン酸に関する第一人者のおひとりである東京薬科大学名誉教授 岡希太郎博士からの意見書も添付いたします。
以下略 一般社団法人日本臨床栄養学会理事長 〇〇〇〇
皆さん、深く煎ったコーヒーには最大5㎎のニコチン酸が含まれています。これを2杯飲めば、女性ならば(男なら70%)1日必要量を満たせます。深く煎ったコーヒーが苦手なら「希太郎ブレンド」が飲みやすいです。それも嫌だというなら薬屋へ行って「ノイビタZE」と言いましょう。
2021年1月15日 岡 希太郎