2020/12/04

(NO.1241) 未来を見据えて!  小濱綱之

もう今年も残り1ヵ月、新型コロナウィルスに感染しないよう注意し悩まされて終わる1年間のような気がする。

先日、秋田市の繁華街川反のキャバクラでもクラスターが発生した。

そのような状況のなか、一昨日、会社0Bの役員会がJR秋田駅前の飲食店で開催された。そうそうに飲食を済ませ近くのコーヒーショップでマスクをつけ、あらためて役員会を開催、役員会の議題である今後の行動予定などもコロナの影響で予定は未定ということで、10分で終わりあとは井戸端会議になった。

まずは役員のひとりが住んでいる近くにクマが出没した話題から、秋田高校のラグビーグランドで練習中のラグビー選手がクマの成獣一頭を目撃した。

住民いわく「高校ラグビー選手がクマを見かけ、ラグビーボールをクマめがけてパス、いや投げつけた。クマはうまくパス、いや投げつけられたラグビーボールをキャッチするかに見えたが、なぜかサッカー選手のようにヘデングでボールをかえした。それを見ていた野球部員が金属バットを手にクマに向かっていったが、クマは相手にせず林へ立ち去った」と説明した。「エッ、それ、ほんとのことかね!」「実はクマが去ったあと、高校生同士がとっさのクマへの対処方法のひとつとして話し合った今後の行動についてだった」

由利本荘市の本荘高校のグランドにもクマが出没し山から里へ下りて来てるクマがいかに多くなっているか、推して知るべしである。

第二弾は、秋田県県南横手市の中学生の修学旅行が当初、東京へ行くことが計画されていたが、コロナで青森県弘前へ変更になった。しかし、いざ出発のだんになって弘前市内でコロナのクラスターが発生し急遽中止になり、最終的に11月秋田市の舞妓見学に変更した。我々役員会のメンバーは、歳だけはベテランと呼べるロートルが舞妓にはいまだに接したことのない身分なのに孫と呼べる中学生が舞妓見学とはまったく羨ましい限りである。

中学生の舞妓見学に対し、役員のひとりは「舞妓とは踊りお囃子などの芸で宴席に興を添える仕事をする若い娘のことであり、それを直に見学できたことは中学生の今後の将来に少なからず良い影響を与えるんじゃないの!」「いやー、○○さん、リッパだねー!」「リッパもカッパもないよ! ハッ、ハッ、ハッ、」と自分の弁に酔いしれていた。

第三弾、「このあいだ、年一回の特定検診を受けに近くの個人病院へ行ったら、検査用に腕から血を抜くさいに、やはり特定検診を受けに来て隣りにいた40代の女性が看護師に「アルコールは大丈夫ですか?」と聞かれ「はい、飲みます!」と元気な声で返事をしていた。看護師は「いいえ、そっちのアルコールではなくて、消毒用のアルコールのことです!」女性はバツ悪そうに笑ってごまかそうとしたという。 我々役員のあいだでは「このコロナの時期に女性は前夜、川反にでも飲みに出歩いたのだろうか!」などと憶測が飛び交った。

第四弾、「GO TO トラベル キャンペーンで小池知事の対応はみっともないね。他人事だもんね! 都民ファーストじゃなくて自分ファーストだから、マスコミ向けのパフォーマンスばかり気にして、自分自身の考え意見をハッキリ述べようとしない。北海道や大阪の知事を見習ってほしいね!」「やはり若いパワーはいいね! いやみがなく決断力があるよ。その点、高齢者になったら、若い人に譲るという謙虚さが必要だね!」「秋田県知事選が来年4月あるけど、また佐竹知事が手を挙げてるよ!」「うん、たまに地方ニュースなどに73歳の佐竹知事がテレビに出てくるけど、ヨタヨタして歩くのも大変そうじゃないの、俺もそろそろ80歳になるけど、俺のほうがよっぽどしっかりしてるよ」「うちの近所では秋田もそろそろ若い県会議員の△△氏を知事選に推したらどうだという声があるよ!」「秋田も若い人がトップに立ち、変えようとしないとね!」「俺もそうだけど、高齢者は若い人々の気持ちを分かってるふりしてるだけで分かってないから!」「若い人たちは未来を見据えて考えてるから、高齢者は今現在どうするかしか頭にないから、将来展望を築けないんだよなー!」

最後はグチで締められた役員会だったが、未来のある若い力をもっと有効活用できないものなのか、一度権力を手にすると手放せない人間が多くいる世の中では無理な話なのか、今後の課題は未来を見据えることのような気がする。

 

2020年12月3日      小濱 綱之