2020/08/25

(NO.1227) 健全な介護施設を選ぼう! 小濱綱之

将棋界では藤井二冠が誕生し最年少記録達成で日本国内を沸かせているが、日本の最重要人物である安倍首相は健康上に問題が発生し、持病でかつ難病である潰瘍性大腸炎の薬が効力を失ったようであり、現状に合う薬の調合が必要のようだ。

これから任期切れまであと一年、続けていけるのか全国民が心配している状況下で本日首相連続在職2,799日、安倍首相の大叔父・佐藤栄作の持つ歴代最長記録を抜き単独一位となった。

しかし、安倍首相本人は旗印とした経済再生・北朝鮮による日本人拉致問題やロシアとの北方領土返還交渉など道半ばであり、そして首相が最長政権にふさわしい政治的遺産(レガシー)として位置付けてきた在任中の憲法改正は困難さを増している。

ちなみに大叔父の佐藤栄作元首相は沖縄返還を実現、非核三原則を提唱しノーベル平和賞を受賞した。また、姻戚関係にある2,248日の首相連続在職を持つ吉田茂元首相はサンフランシスコ講和条約や日米安保条約を締結した。 

(安倍首相と麻生財務大臣は親戚関係にあるということを耳にされた方が多いと思うが、安倍首相の祖父岸信介元首相のいとこ吉田寛の奥方の甥が麻生太郎財務大臣である) 

自分の健康は自分が一番よく知っているはずである。 ましてや還暦過ぎた人生経験豊富な安倍首相、残りの任期まで国民のために一生懸命頑張っていただきたいが、自分の健康と十二分に相談しながら無理は禁物でしょう。 

 

さて、先日、「ひと喰い介護」安田依央のフィクション小説をコーヒーを飲みながら読み漁り、こんな騙されやすい高齢者がいるだろうと恐怖を感じたが、我が家には財産らしい財産がないから詐欺まがいの介護事業者にとっては非該当にあたるだろうとひとまず安心した。 

要点を解説すると介護事業会社の40代社長は医者の息子で親戚兄弟すべて医療関係に従事、本人ははぐれ者でいろいろ事業を立ち上げるが失敗、なんども親に金を無心し懲りずに介護事業へ手を出す、50歳前後の子持ちで離婚歴があるナンバー・ツーで口先上手な女性が高級住宅街に住む一人暮らしの高齢者をターゲットに部下に高級食材宅配弁当をセールスさせ、財産・家族構成などを調べる。 高齢者と高齢者の相続人へ言葉巧みに関係を悪化させ疎遠に近い状況に陥れる。 

高齢者は一流企業に勤め、ある程度の地位まで上り詰め定年を迎えプライドと傲慢さが身についており、ナンバー・ツーの思うつぼである。 いろいろ親身に世話を焼き高齢者の信用を勝ち取り、あとは一人暮らしは寂しかろうと短期間だけマンションの一室で暮らすことを勧め、日中はだれかが一緒にいて何不自由なく美味しいものを食べさせ飲ませて高血圧など病気になり易い生活を繰り返し、最後は痴呆症へと持ってゆく。 後見人の司法書士をも口から出まかせで丸め込み、高齢者と相続人以外は飴と鞭で支配下におき、相続人の知らないうちに高齢者の財産すべてを手に入れるというストーリーである。

秋田で挨拶程度の知人ではあるが介護事業の女性経営者(80代)が以前言ってた言葉「なんと困るのはねー、学校あがりの先生と議員だー、プライドばっかり高くて、手つけられないって!」と嘆いていたことが思い出された。

この経営者の前歴を本人以外から聞いたが驚いた。 40代のころご主人がなくなりいろいろ苦労した末、金貸し業に転身し東京の反社会的勢力にも資金を貸し付け、取り立てに上野駅へ出向くと黒塗りの車数台で迎えに来たという。

私もいつか介護施設へお世話になると思うが、住みやすく健全な施設に落ち着きたいものだ。

2020年8月24日      小濱 綱之