7月に入り東京ではコロナ感染者が急増、これから8月に掛け夏休みなどで東京から秋田への帰省客や観光客が増えると想定され、秋田県民としては一抹の不安を感じる。
また、熊本県など九州一体ならびに岐阜・長野県を集中豪雨が襲い甚大な被害に見舞われている。
毎年、日本国内のどこかで発生する集中豪雨の被害を見るたび、自治体ならびに国を挙げて災害防止に取組む手立てはないものなのか、物理的・科学的・天文学的な方角から対策を生み出せないものなのか、私のような凡人はただただ懸念するしかできない。
さて、先日東京都知事選が終わり、現職の小池知事が圧勝、小池現知事が再選されることは予想できたが、366万票も獲得するとは思いもしなかった。
「のどもと過ぎれば熱さを忘れる」あるいは「人のうわさも75日」、小池知事の忘れられない出来事が豊洲と築地問題、そして東京オリンピック・パラリンピックの会場などで何かと都民を不安に陥れた出来事を考えるとここまで票を伸ばすことはできなかったはずだが、これといった対抗馬がいなかった今回の都知事選だったような気がする。 まずは再選おめでとうといいたい。
秋田県では毎日のようにクマと自動車が衝突した記事が掲載され、クマの目撃情報は日々5~6件確認されている。
先月24日、政府が国家安全保障会議で秋田県と山口県で進めてきた地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備計画を断念した。理由は迎撃システムを発射した後、ブースター部分を自衛隊演習場内などに確実に落とせない技術的な問題が分かり、周辺民家などの安全確保にハードウェア改修が必要になったことが断念の理由である。
このようなことは百も承知で莫大な費用を掛けスタートしたはずであるが、なぜいまになって断念したのか疑問が残る。
個人的には秋田の新屋演習場へ計画されていたイージス・アショア配備が中止になり不安がひとつ消え安心したが、秋田県の佐竹知事もこの2年半はいったいなんだったんだろうと首を傾げていた。 イージス・アショア配備でいろんな方が迷惑と不安を抱いた2年半だった。 昨年の参議院選挙では自民党の中泉氏がイージス・アショア配備反対派の立候補者に惜敗した経緯があり、アメリカでは日本政府に対し批判的なコメントが寄せられている。確かにブースターのリスクはあるが、重要なのは北朝鮮の核ミサイルなどを落とすことでブースターの落下リスクは些細な出来事に過ぎない。
小を捨てて大に就く(小さなものを犠牲にして重要なものを守ること)といいたいのだろう。
河井夫妻の公職選挙法違反事件で、私はコーヒー好きの義父(故人)が生前経験したことを思い出した。 かれこれ50年前は田舎の町会議員などの選挙では贈収賄が常態化しており、警察も選挙違反の摘発にはある程度目をつむっていた。 選挙違反者すべてを摘発していては有権者の半数近い逮捕者がでることと留置所の物理的な問題が発生するからである。 毎回、数名摘発し面目を保っていた。 ある選挙でたまたま義父が逮捕され留置所へ入れられたら、何人か知ってる顔がいた。 その時、壁を隔てた隣の留置所から「おめえーは誰がら、なんぼもらったなー?」(あんたは誰から、いくらもらったの?)「おえだば、○○側が、△△円けだっけー。おめえーは、なんぼやー?」(俺は、○○側が、△△円くれた。あんたは、いくらもらったのー?)「おらがー、おら、✕✕がら、▲▲円だども、わりあわねじゃなー」(俺かー、俺は、✕✕から、▲▲円だけど、割に合わないねー)
50年も昔ならいざ知らず、近年、世界経済の先端を担っている先進国日本において、選挙の贈収賄事件がいまだにはびこっているとは、まるで50年前にタイムスリップしているような錯覚に陥る。
広島県の選挙は自民党内で血で血を洗う戦いに発展し、まさに醜いお家騒動さながらである。
いつもいつでも選挙選挙と選挙のことしか頭にない政治家にはウンザリする。国民に寄添い国民第一に考え行動したら、おのずと票につながると思うが余りにもきれいごと過ぎるんだろうか。
思いつめるとストレスが溜まるのでほどほどに!
2020年7月8日 小濱 綱之