2020/04/03

(NO.1211) 料理が上手になっちゃいました    岡 希太郎

外出制限で暇な時間を有効利用・・・ということで、魚料理を学習しました。お陰様で上手になりました。以前は、落し蓋をしてクツクツと・・・味が身に浸み込むように長々と煮ていました。ノーハウ本にそういう風に書いてあったからです。

でも書いてあることは全部嘘ということに気づいたのです。というよりも「気づかされた」のです。切っ掛けは昼下がりの料理番組で、以前に土井善晴さんが言ってました。

「魚を煮る時間は3分・・・長くても5分、いくら長く煮ても魚の身に味は浸み込みませんから」

マジカッとばかりに直ぐにやってみたのです。醤油と味醂と日本酒と砂糖を適当に混ぜて、鍋の大きさから見て少ないなと思ったら、水で少し薄めてたれを作ります。フライパンに薄切り生姜を敷いて、その上に魚を置いたら、たれを入れて落し蓋。強火の火加減で元気よく煮込み開始です。途中で火を弱めてはいけません。

3分/5分は魚の大きさによるようです。魚が「もっと」といったら5分です。そうやって焼いた魚の種類は、金目鯛、鯛、めばる、カサゴ、クエの頭、カレイ、全部成功で旨かった。時にはお魚料理屋の味そのものだったので、土井善晴は嘘をつかないと心から思った次第です。

さてもさても常識はいい加減だということで、魚も珈琲も一緒でした。

 

2020年4月3日  岡 希太郎