いま、世界中が新型コロナウィルスの終息に向けて鋭意努力を重ねているなか、わが秋田県内でも初めての感染者が発生した。
クルーズ船“ダイヤモンド・プリンセス”の乗客で2月19日に検査の結果、陽性と判明し都内の医療機関に入院、せきや熱症状なし、22日2回目のPCR検査で陰性が確認、26日3回目のPCR検査でも陰性が確認、28日胸部エックス線検査結果で異状なしと診断され、翌日29日空路で住まいの秋田市内へ帰宅、2回目に検査した22日から14日経過した3月6日に発熱やせきはなかったが、県内の医療機関でPCR検査をした結果、再び陽性が確認された。
感染者は60代の無職男性一人暮らし、本人は陰性と確認されたあとも行動を自粛し必要最小限に近い行動範囲にとどめ必要な外出の際はマスクを着用し他の人への感染を極力防ぐよう気配りをしていたが、再度本人が陽性と言われ何を信じてよいのか。日常生活に支障をきたす日々に困惑していると思われる。
6日にはもう一人の感染者が確認された。北海道から家族とフェリーで秋田市に遊びに来ていた10歳未満の女児が先月28日から発熱の症状がありPCR検査の結果、陽性と判明した。
1月半ばから新型コロナウィルスが話題になっていたなか、実は私は3月14日にタイ国際航空でバンコク経由ネパールへのツアーに参加を申込んでいた。
旅行開始日の前日から起算しさかのぼって30日目以降3日目までのキャンセル料発生期間に入っており、この感染状況ではキャンセル料を払ってでも海外・国内問わず旅行は控えるべきではないかと家内とコーヒーを飲みながら後悔していたら、3月3日旅行会社から連絡があり
「昨夜、タイ国際航空より連絡があり、新型コロナウィルスの影響につき3月の航空便が運休となりました。大変申し訳ありませんがツアーを中止させていただくことになり、今回の旅行費用は全額返金させていただきますが、ビザ取得費用はお返しできませんのでご了承願います。尚、ビザは取得日から6ヵ月間有効となりますので、あらためてお出かけ可能です」とツアー中止の言葉を聞いた瞬間、安堵とスッキリした気分だった。
旅行会社には「ご苦労様、何かと大変ですね。新型コロナウィルスが落ち着いたら、またお世話になりますのでよろしくお願いしますね」と終息を願って電話を切った。
その日の夕食時には家内と二人で心の重荷が取れた気分で乾杯した。
いまだ終息の見通しが立たない新型コロナウィルスは私のボーリングと整形スポーツのリハビリにも影響が出ており、約7ヵ月ぶりに週いちのボーリンググループへ2月26日に顔を出し、3ゲーム投げたらアベレージ141点と左膝がまだ不自由な状況では我ながらまあまあのスコア(1ゲーム100点以上投げれるか自信がなかった)に満足して帰ったが、その週末にボーリング場の責任者から連絡があり「新型コロナウィルスにより、3月15日までグループでのボーリングゲームを中止させていただきます」と言われ、いま動けるスポーツはボーリングしかない私には楽しみと目標が失われていくような気分だった。また、週1~2回通っている整形スポーツのリハビリはスポーツジムのような器具がいろいろそろっておりリハビリを楽しんでできる利点があったが、新型コロナウィルスの感染が心配なので自主的に2月末から控えている。
バトミントンの桃田選手が目の手術を受け復帰「地味で苦しいリハビリですが・・・」と言った言葉がまさしく自宅での私の左膝リハビリに合致してて「桃田選手、東京五輪ゴールドメダル獲得ガンバレ!」と人一倍声援を送りたいと思った。
中南米など全世界に拡散している新型コロナウィルスはいつ終息するのか。
治療薬が開発されないかぎり終息の兆しが見えないように思われ、東京五輪の開催も危ぶまれる。
2020年3月9日 小濱 綱之