5月の大型連休を前に世界的に有名な英国の豪華客船クイーン・エリザベスが秋田港へ昨日22日午前8時ごろ入港した。
実は私と妻は県が企画したクイーン・エリザベス号の船内見学会に応募したが、残念ながら抽選にもれ乗船することが叶わなかった。
前回入港のMSCスプレンディダの抽選にももれ、県のコネがないと応募してもなかなか当選できないのではないかと疑いたくなる。
今回、豪華客船クイーン・エリザベスの船内見学会は募集定員50人に対し50倍以上という2,511人の応募があり、抽選に当たった50人のうち47人が参加した。(欠員3人が出たことは今日の新聞でわかり、私と妻は欠員があるなら昨日船内見学会の条件であるパスポートを持参しその場で交渉すれば船内見学できたかもと悔やんだ)
我々は以前からクイーン・エリザベス号に興味があったので、船内見学会にはもれたが、秋田港出航時刻の午後5時に合わせて外見だけでもと秋田港へ出かけた。
少し早めに着くよう出かけ、港に近いセリオンタワーの駐車場に車を止め、まずはセリオンタワー(地上100m)の展望階からクイーン・エリザベス号を上から見学しようと展望階でエレベーターを降りたら乗り降り客を適切に整理指示しているおばさんが「今日の午前中はすごかったよ、クイーン・エリザベス号のおかげでお客さんがエレベーターに乗れなくて待ちが出たのよー!」と嬉しそうだった。
この待ちは昨年の全国高校野球大会準優勝校金足農業高校の吉田輝星投手がセリオンタワーのガラス窓にサインしたことが報道され、吉田ファンが集中したとき以来の出来事だという。
セリオンタワーをあとにし、クイーン・エリザベス号が停泊している秋田港中島埠頭へ歩いて行く途中、孫とおばあちゃん二人がやはり中島埠頭へ向かっている最中で我々と思いは一緒なのだが、どうやらお孫さんはおばあちゃんに幼稚園から無理やり連れてこられ、おばあちゃんは孫をダシにクイーン・エリザベス号を見に来たようである。
その様子を見て私は幼いころの祖母を思い出した。
私の祖母が幼い私を時々ダシにして私を連れまわし、この子がどうのこうのと理屈をつけ、祖母が行きたいところへ一緒に連れて行かれた。
私はおばあちゃん子で祖母が好きだったので、心のなかでは私が来たいと言ったわけじゃないと思っても決して口には出さなかった。
クイーン・エリザベス号を目の前で拝見し、船内見学がだめならお客として乗船すれば何ら問題ないと思ってはみたが、金銭面と夕食にフォーマルな洋服で参加しなければならないことを思うと尻込みしたくなった。
日本人はタキシードなど着こなす人がなかなか少なく、豪華客船に一度乗船するためだけにタキシードを用意するのもどうかと思う。
クイーン・エリザベス号が出航するにあたり、秋田県では感謝も含め船側の岸壁で西馬音内盆踊り(踊り手10人)を披露し花火で歓送した。(朝の入港時には竿燈妙技やなまはげ太鼓の演奏で歓迎した)
2019年4月23日 小濱 綱之