ブラジル農業省は11日、拡大する世界のコーヒー市場での同国コーヒーのシェアを維持するため、
2016年には輸出量を約3600万袋(1袋=60キロ)に増加させる必要があると指摘した。
世界最大のコーヒー輸出国である同国は、05年に約2600万袋のコーヒー生豆とインスタント
コーヒーを輸出した。これは世界需要の28%強を占める。
同省のコスタリマ生産、農業エネルギー局長は声明の中で「この市場シェアは30年間達成できなかった
ものだ」と述べた。同局長によると、同国はコーヒーの品質改善、魅力的な価格により世界市場で
高いシェアを伸ばした。
同局長はまた、16年に国内コーヒー需要が05年の1500万袋から2400万袋に急増するとの見通しを受け、
同国コーヒー生産量を今後10年間で6000万袋へと徐々に増加させる必要があると語った。
06年-07年度(06年7月-07年6月)の予想生産量は4200万袋の見通し。
同国はコーヒー業界への投資を拡大させている。同国コーヒー開発基金(Funcafe)に割り当てられた
06年の研究費は1800万レアル(790万ドル)と、05年の1200万レアルから増加した。
また、06年のコーヒー宣伝・販売促進総額は560万レアル。前年は450万レアルだった。
しかし、農業省はさらに2000万レアル増額の承認を財務省に申請している。