中央州ニエリ県のバリチュ農業協同組合が所有するカラティナ・ファクトリーにて精製。ロット16IM0059。
バリチュ農協には、カラティナ、カリンドゥンドゥ、ガトゥリリ、ガトンボヤの4つのファクトリーを所有している。カリンドゥンドゥは以前買い付けたことがある。ファクトリーの近くには、カラティナ青空市場があり、観光スポットになっている。またバリチュ農協は、コーヒーショップを運営していて、ハイウェイを通る旅行客を持てないしている。店の売上は生産者へ還元され、収入増へ貢献している。
ファクトリー名となっている”カラティナ”は、ケニア人最大派閥キクユ族の伝統発酵酒”ムラティナ”を作るための原料となるソーセージツリーのローカルネーム。ソーセージのような実をつける木を指す。このソーセージツリーの実とサトウキビの搾汁、蜂蜜(ハチの巣も一緒の蜜蝋が望ましい)、水を合わせて、自然に3日~5日発酵させると”ムラティナ”が出来上がる。アルコール度数は3%~6%。キクユ族の祭事で飲まれている。
このソーセージツリーの実、生のままだと毒がある。ソーセージツリーの実は、地上に落下した完熟した実のみを使う。熟して落下した実を天日乾燥し、切断して種子は除去。数度の煮沸を繰り返し、天日乾燥してようやく使えるようになる。この乾燥ソーセージツリーにサトウキビジュースを加え、屋外で2日間野ざらしにして、培養液を作る。この培養液を吸ったソーセージツリーを再度天日乾燥して、発酵のスターターソーセージツリーが出来上がる。このソーセージツリーは何年も繰り返し使うことが出来る。
出来上がった”ムラティナ”は、伝統的に動物の角で飲むのか習わし。グラスが角なので、飲み切らなければならない。
| 品名 | カラティナAB |
| 生産国 | ケニア |
| 地域 | 中央州ニエリ県カラティナ |
| 生産者 | カラティナ・ファクトリー近隣の生産者1400名 |
| クロップ | 2024/25 |
| 規格 | AB |
| 欠点規格 | 明確な規定なし |
| スクリーン | スクリーン17/18 |
| 木の品種 | SL28、SL34、バティアン |
| その他 | 標高1700-1800メートル、年間降水量1250ミリ、クレイローム土壌、平均気温20.5℃、年間生産量2400袋 |
| 精製方法 | フルウォッシュド |
| 開花時期 | 2024年3月-4月 |
| 収穫時期 | 2024年10月-12月 |
| 船積時期 | 2025年5月 |
| 保管方法 | 定温倉庫 |
| ロットナンバー | 37/1011/5242D |