サンタクルス島のアンティーク・ブルボン 2023/2024クロップ
1869年にフランスの農学者によって植えられたアンティーク・ブルボン。国際環境NGO団体のコンサベーション・インターナショナルによれば、1879年と言われているが、とにかく100年以上前に、フランス人の探検家が他のフランス領からブルボン種をサンクリストバル島に持ち込んだという。現在、ガラパゴスのコーヒーは、サンクリストバル島(239ヘクタール)、サンタクルス島(214ヘクタール)、イサベラ島(35ヘクタール)の三島で栽培されている。
サンタクルス農園は、1990年に現在の農園主のゴンザレス家が古いプランテーションを発見し、当時の地主から土地を借りて栽培を再開したものである。その5年後、その土地を購入し、自らのコーヒーを栽培しています。世界遺産に登録されている島なので、当然オーガニックである。
[概要] ガラパゴス諸島はエクアドル本土から西約900キロの洋上に浮かぶエクアドル領の諸島である。正式名称をコロン群島という。1535年、パナマの司教フレイ・トマス・デ・ベルランガによって偶然に発見された。1832年、エクアドルが領有を宣言。1835年、チャールズ・ダーウィンが来航し、進化論の着想を得る。独自の進化を遂げた固有種が多く存在し、ゾウガメ、ペンギン、イグアナなどが有名。未来に残すべき地球の宝物として手厚く保護されている。ガラパゴスコーヒーの歴史は1875年から始まる。エクアドルの探検家ドン・マニュエル・J・コブスがサンクリストバル島にコーヒーを始めて植えた。エチオピアから輸入したブルボンと言われている。今日栽培されている品種は、持ち込まれた当時のままの古いブルボンであり、シェードツリーを利用した有機栽培で作られている。
[地勢・気候] ガラパゴス諸島の島々は、ナスカプレートにあるホットスポット上に作られた火山島で、東西約260キロ、南北約200キロの広い海域にある。プレートは東南東方向に年5センチの速度で移動している。東に位置する島は古く、東端のサンクリストバル島と南東端のエスパニョラ 島は 500~600 万年前、西に位置するフェルナンディナ島やイサベラ島は若く6~30 万年前に誕生。いまもしばしば噴火する。ガラパゴス諸島は、冷たい南赤道海流の影響で、赤道圏にありながら乾燥した亜熱帯の気候である。雨季と乾季の2 シーズンで、1月~4月が雨季、6月からは貿易風が強くなり、低地は降雨が減り、高地は雲霧に包まれる。群島ほぼ中央のサンタクルス島南岸では年間雨量は 512 ミリ、年平均気温は25.4 度。
[生産状況] 現在コーヒー栽培は、サンクリストバル島(240ヘクタール)、サンタクルス 島(210ヘクタール)、イサベラ島(35ヘクタール)の3島で行なわれている。栽培地の標高は200~400メートルであるが、島独自の微気候により、 1000メートル以上の環境に匹敵する。品種は89%がブルボン、8%がティピカ、3%がカツーラである。80の生産者がいる。昔からメインクロップは 12月から1月、フライクロップは8月から9月であったが、近年の気候変動によりメインが8月から9月、フライが12月から1月へと変わってきている。
[品質・格付] 生豆のサイズは大きく、ハワイコナのティピカと似たような形状であるが、ブルボンである。手選別されたスクリーン18および19サイズでウォッシュドの豆。
[流通] ガラパゴスコーヒーは、EXPIGO社が一手に引き受けていて、年間3000~4000袋の生産量があるが、法律によって最大年間5000袋までと決められている。輸出先は米国、欧州と日本である。
品名 | ガラパゴス アンティークブルボン ピーベリー サンタクルス |
生産国 | ガラパゴス諸島 |
地域 | サンタクルス島カモテ |
生産者 | サンタクルス農園 |
クロップ | 2024 |
規格 | ヨーロピアンプレパレーション |
欠点規格 | 丁寧にハンドピックしているのでほぼ欠点なし |
スクリーン | スクリーン13/14アップ |
木の品種 | アンティークブルボン |
その他 | 標高375メートルでも、島特有の微気候のため、標高1150メートルに匹敵する。杉やインガを利用した日陰栽培、年間降雨量1750ミリ、USDA有機認証、BCS有機認証、バードフレンドリー認証 |
精製方法 | フルウォッシュド |
開花時期 | 2023年12月 |
収穫時期 | 2024年1月‐3月 |
船積時期 | 2024年12月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 008/Q-081/0005 |