ジンバブエ産コーヒーは、なんと!13年ぶりの買付け。王国⇒植民地⇒独立⇒内戦⇒ジンバブエ⇒経済危機⇒ハイパーインフレ⇒弾圧⇒クーデター。こんな状況下でコーヒー農園が成り立っていることが奇跡かも。
ジンバブエは、アフリカ南部の内陸部に位置し、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカに囲まれている。国名のジンバブエは、現地のショナ語で「石の家」を意味する。国土は日本より若干大きい39万km2。植民地時代、内戦、紛争を経て、1980年にジンバブエとして独立。農業、鉱業、工業のバランスの取れた経済を有する国であり、特に白人大規模農家による効率的な農業が行われ、「アフリカの穀物庫」と呼ばれていたほどであった。しかし2000年に行なわれた白人所有の大農場強制収用政策により、国内農業システムが崩壊。食糧危機や経済混乱によるハイパーインフレにより、経済は破綻し、再建の目途は立っていない。
[地勢・気候] 気候は熱帯性であるが、標高1000メートル以上のところにあり温暖である。10月は非常に暑く、雨季は11月から3月、乾季は4月から5月となる。国全体が高原地帯にある。東部は山岳地帯となる。
[生産状況] コーヒーが伝わったのはイギリス領南ローデシアの時代の1890年代である。1920年代に病害虫により壊滅的なダメージを受けてしまうが、1960年代になってコーヒー栽培が再開された。ケニアに匹敵するコーヒーを生産していたが、2000年に行なわれた白人所有大農場強制収容政策により、約200近くあった大規模農園がほとんど消滅してしまった。1990年代のコーヒー生産量は40万袋以上あったが、2012年現在8000袋まで激減している。栽培品種は、ブルーマウンテン、SL28、カチモール、カツアイ、アガーロ、K7、カツーラなどのアラビカ種がほとんど。ロブスタ種の栽培は僅か。収穫期は6月~11月。精製方法はほとんどがウォッシュド。
[主要生産地] モザンビーク国境沿いのチピンゲ、ムンバ、ホンデバレー、マショナランドなど。
[品質・格付] グレードはAA2/3/4/5/6、A2/3/4/5/6、B3/4/5、T7/8がある。
[流通]農園はコーヒーを輸出する際にはパーチメントをジンバブエコーヒーミルズ社へ引き渡し、輸出加工をしてもらう。バイヤーは倉庫内にあるコーヒーのロットを特定して買い付ける。ジンバブエは内陸国であるため、輸出港として隣国の南アフリカのダーバン、モザンビークのベイラなどを利用しなければならない
品名 | クレイクバレー |
生産国 | ジンバブエ |
地域 | 西部ブンバ山脈 |
生産者 | クレイクバレー農園 |
クロップ | 2023 |
規格 | AA |
欠点規格 | 6/300g |
スクリーン | スクリーン17アップ |
木の品種 | カチモール、ブルボン、ティピカ、SL |
その他 | 標高1200メートル、100%天日乾燥、年間降雨量1000ミリ、土壌:ローム層、農園面積150ヘクタール(内コーヒーとナッツ65ヘクタール) |
精製方法 | フルウォッシュド |
開花時期 | 2022年12月-2023年1月 |
収穫時期 | 2023年8月ー10月 |
船積時期 | 2024年6月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 2117/117600 |