ザンビア産コーヒーは、なんと!14年ぶりの買付け。
ザンビアは、アフリカ南部に位置する共和制国家。イギリス連邦加盟国である。国土は日本の2倍。銅やコバルトなどの鉱物資源に恵まれた内陸国であり、コンゴ民主共和国、タンザニア、マラウイ、モザンビーク、ジンバブエ、ナミビア、アンゴラの7つの国に接している。アフリカでもっとも平和な国の一つとして評価されている。コーヒーは1950年代にケニア、タンザニアから持ち込まれ、本格的な生産は80年代に入ってからとなる。200ヘクタール以上の大農場がコーヒー産業を支えてきたが、2005年のコーヒー炭疽病の大流行により、生産量が大幅に減ってしまった。収穫期は4月~9月。栽培品種SL28、ブルボン、カチモール。コーヒーの品種は50%以上がブルボンであったが、コーヒー炭疽病蔓延後は、カチモールに植え変えられてしまっている。
[地勢・気候] 国土の大半が平均標高1000メートルの高原のため、熱帯性気候であるが、しのぎやすい。広大な高原、山脈のようにも見える台地がダイナミックな景観を作りだしている。国内には17以上の国立公園が存在し、野生動物の天国となっている。ザンベジ川の豊富な水はいくつもの湖や湿地帯を形成して人々の生活を支えている。年降水量は500~1,500ミリ。年間を通じて気温は16~21℃。乾季は5月~8月であり、雨季は12月~4月である。
[生産状況] 2005年には6600トンの生産量を誇っていたが、コーヒー炭疽病により甚大な被害を受け、国内最大のカサマコーヒー農園が資金難により2008年に倒産。2012年の生産量は780トンとほぼ10分の1近くまで落ち込んだ。2011年ザンビア・デベロップメント・オーソリティー(ZDA)の援助のもと、カサマコーヒーを引き継ぐ形でノーザンコーヒーコーポレーションが設立された。2012年にシンガポールに拠点を持つ農業総合商社オーラム・インターナショナルへ615万ドルで売却され、オーラム社のもとコーヒー農園の再開発に取り組み、現在、2500トンまで回復している。
[主要生産地] 南部州ルサカ、マザブカにテラノバ農園、チソバ農園、ムナリ農園、カピンガ農園があり、北部州カサマにはノーザンコーヒーコーポレーションがある。
[品質・格付] オフィシャルなグレーディングはなく、売り手と買い手の間で取りきめられ、AAAやAAなどがある。
[流通] 主な輸出先はアメリカ、南アフリカ、ドイツ。少量が日本へ輸出されている。
カチパパ農園は、家族経営の農園。全体の農園面積は350ヘクタール(東京ドーム75個分)あるが、コーヒー栽培はそのうちの60ヘクタールで行われている。農園は灌漑設備を完備していて、乾季であってもコーヒー栽培に十分な水分を供給できる。
品名 | カチパパ |
生産国 | ザンビア |
地域 | 中央州セレンジェ |
生産者 | カチパパ農園 |
クロップ | 2023/2024 |
規格 | AA |
欠点規格 | 6/300g |
スクリーン | スクリーン17アップ |
木の品種 | SL28、カチモール |
その他 | 標高1450メートル、年間降雨量1200ミリ、農園面積350ヘクタール(東京ドーム75個相当)、土壌:赤砂土、雨季11月~4月、乾季5月~10月 |
精製方法 | フルウォッシュド |
開花時期 | 2022年10月-12月 |
収穫時期 | 2023年5月ー7月 |
船積時期 | 2024年6月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 149/01/171 |