Highland Organic Agriculture Co-operative (HOAC) が所有する農園。もともと有機栽培であり、オーストラリア向けにはNASAAの有機認証を取得している。グレーティングルールが変わり、"AA"表記が"A"に変更となった。
ハイランド・オーガニック農業組合(HOAC)は、東部山岳州奥地のオカパ地区にある。輸出業者コーヒーコネクションとフェアトレードビジネスを通じて、長年に亘り親密なパートナーシップ関係を築き上げている。町から離れているオカパ地区は生活水準が低く、70%の人々は自給農業を行っている。十分なインフラが整備されておらず、生活用道路、保健所、学校等が整備されることを望んでいる。識字率は44%程度しかなく、収入はコーヒーに依存し、特に目立った産業はなく、失業率が高い。一番近い市場のあるゴロカまで、5‐10時間かかるほど、オカパの人たちは毎日苦労している。
[概要] パプアニューギニア、正式名称はパプアニューギニア独立国という。オーストラリアの北に位置し、ニューギニア島東半分とニューブリテン島 やブーゲンビル島などを含む島で構成された国である。ニューギニア島西半分はインドネシア領イリアンジャヤになる。1500年代にポルトガル人が来航して いるにもかかわらず、コーヒーが伝わったのは1890年代と以外に遅い。商業ベースで栽培されるようになったのは1926~27年ごろとなる。ニューギニ ア島南東部でジャマイカのブルーマウンテン(ティピカ)が広く栽培されるようになった。1950年にはタンザニアのアルーシャ(ブルボン)が、1960年 代にムンドノーボとカツーラが持らされた。コーヒー生産量は世界全体の1%。ウェスタンハイランド州、イースタンハイランド州などの中央高地で栽培され、 独特の香味を持つ上質なコーヒーである。コーヒーはパームオイルに次ぐ、第二の輸出農作物であり、250万人がコーヒー産業に関わっている。2014年か らは世界最大規模の設備を誇る液化天然ガス(LNG)の生産が始まり、その50%が日本向けに供給される予定である。他国にはない独特なシステムがこの国 に存在する。それを「ワントク・システム」という。パプアニューギニアの人々の間に「ワントク」と呼ばれる仲間意識がある。「ワントク(Wantok)」 は、「ワントーク(One talk)」(同じ言葉)を意味する。「同じ家族」、「同じ部族」という意味でもあり、優先的に助けたり協力したりする慣習がある。
[地勢・気候] 国土は日本の1.25倍で人口は700万人弱。高温多雨の熱帯性気候。第二次大戦時、日本軍にとって激戦地となったパプアニューギニア。山奥に入ると現在でも戦闘機や戦車の残骸が当時のまま残っている。
[生産状況] 栽培面積87,000ヘクタールあり、その大部分は高地で暮らす自給農業の零細農家によるものである。生産者は3つのカテゴリーに分けられる。年間 700~1000キロの収穫量しかない5ヘクタール未満の零細農家(スモールホルダー)72%、5~50ヘクタールの中規模農園(ブロックホル ダー)4%、平均300ヘクタールの農園を所有し精製設備を完備している大農園(プランテーション)24%。生産量のほぼ全量が輸出され、95%がウォッシュドアラビカで、5%がウォッシュドロブスタである。ロブスタは国内消費に回されている。
[主要生産地] 北西部のハイランド地区85%以上、シンブ州6%、エンガ州2%、東セピック州1%が主な生産地である。
[栽培品種] ティピカ、ブルボン、アルーシャ、ムンドノーボ、カツーラ
[流通] 主な輸出先はヨーロッパ40%、アメリカ20%、オーストラリア15%、日本10%、その他15%である。
品名 | プローサの森 |
生産国 | パプアニューギニア |
地域 | 東部山岳州オカパ地区 |
生産者 | 山岳有機農業組合(HOAC) |
クロップ | 2023/2024 |
規格 | A |
欠点規格 | 上限10/KG |
スクリーン | スクリーン16アップ |
木の品種 | ティピカ、ブルボン、アルーシャ |
その他 | 標高1300-1750メートル、農園総面積1435ヘクタール、オーストラリア有機認証(NASAA) 、栽培本数60万本、 |
精製方法 | フルウォッシュド |
開花時期 | 2023年9月 |
収穫時期 | 2024年4月-8月 |
船積時期 | 2024年9月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 166/28/M15 |