北部州チティパ県にあるミスク農協の各ウォッシングステーションで作られたABのブレンドロット。
マラウィのコーヒー産業は、南部の農園セクターと北部から中部の零細生産者セクターに二分されている。農園セクターは、英国植民地時代の名残りで、コーヒーだけでなく、お茶・マカデミアナッツ・タバコの生産も行っている。ムズズコーヒー生産者連合は、コーヒー産業が自由化された1999年に設立された。2006年になると欧州連合の支援を受けて、生産者組合の拡充とウォッシングステーションの建設が一気に加速した。現在、ムズズコーヒー生産者連合は、ミスク農協、ポカ農協、ノースビピヤ農協、カタベイハイランズ農協、サウスイーストムジンバ農協、チシイースト農協の6農協で組織され、61か所のウォッシングステーション、2600名の生産者が登録している。
マラウィにコーヒーが伝播したのは1878年。ジョン・ブキャナン博士が英国エジンバラ王立植物園からニャサ(ブルボン系)を持ち込んだ。植民地時代には英国人が大規模なコーヒー農園を運営していた。1980年から1990年代になると、コーヒーの病害虫と怠慢な経営により、コーヒー生産は激減した。コーヒー産業が自由化された1999年から少しづつコーヒー生産は持ち直しつつあり、ムズズコーヒーだけで年間450トン相当を生産するまでになっている。
ミスク農協は、北部マラウィの中心地ムズズ市から320キロ離れ、マラウィとタンザニアの国境としているソングェ川にほど近い場所にあり、ムズズコー ヒー生産者連合の50%強の生産量を占めている。このロットは、AAA/AAのロットより小粒のABである。
品名 | ミスク農協 ムズズAB |
生産国 | マラウィ |
地域 | チティパ県ミスク丘陵地帯 |
生産者 | ミスク農協 |
クロップ | 2023 |
規格 | AB |
欠点規格 | 0-6/300g |
スクリーン | スクリーン15アップ |
木の品種 | ゲイシャ |
その他 | ムラレ、チプヤ、チシ、チブラの各ウォッシングステーションから出たABのブレンド |
精製方法 | フルウォッシュド |
開花時期 | 2022年10月−12月 |
収穫時期 | 2023年6月-10月 |
船積時期 | 2024年5月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 109/23/035 |