かなり久しぶりのウガンダ。ルワンダ、コンゴ、ブルンジのようにブルボン種でなく、いろいろな品種が混在している。”ドンキー”ロットは、標高の高い地域に限定し、ロバを使ってチェリーを集め、キャガラニ工場で選別してナチュラル仕上げしたもの。
ウガンダは、エチオピアに次ぐアフリカンコーヒー生産量の第二位の生産大国である。コーヒーはウガンダの輸出額の30%近くを占めるほど外貨獲得商品として重要な産業である。アラビカ種のブルボンが1900年代初頭にマラウィ経由でウガンダに持ち込まれたが、もともと熱帯雨林のジャングルでは野生のロブスタ種が自生していて、エチオピアがアラビカ種の起源であるのに対し、ウガンダはロブスタ種の起源と考えられている。コーヒー栽培の90%は0.5~2.5ヘクタールの50万世帯に及ぶ家族農園に依存していて、主に女性が耕作、収穫、販売を行なっている。人口3300万人弱のうち、25%が何らかの形でコーヒー産業に従事している。1991年にコーヒー産業が自由化され、ウガンダコーヒー開発庁が創設。アラビカ種とロブスタ種ともに病気に強く収量の高い新しい木に植え替えている。日本への入荷量は8500袋前後で生産量の0.2%程度でかなり少ない。EU諸国への輸出が圧倒的に多い。
[地勢・気候] ウガンダはケニア、タンザニア、ルワンダ、コンゴ民主共和国、南スーダンに囲まれた内陸国。理想的な気候に加えて、湖、湿地、河川など豊富な水資源を有する。年間の降水量は1500-2300ミリ。
[生産状況] アラビカ種とロブスタ種の栽培比率は1:4。ロブスタ種は中部、東部、西部、南東部の標高1200メートル以下の低地域で栽培され、アラビカ種は東部のエルゴン山斜面と南西部の標高1500-2000メートルの高地で栽培されている。アラビカ種の栽培品種はニャサランド、ケント、SL14、SL28、SL32、ティピカがある。最近はカチモールの改良型トゥザの導入も進んでいる。
[主要生産地] アラビカ種の主要生産地は、比較的涼しい気候の東部のエルゴン山周辺のブギス及び西部のルウェンゾリである。西部はアンウォッシュド、東部はウォッシュドコーヒーを生産する。ブギスはウガンダコーヒーのブランド名にもなっている。ロブスタ種の主な生産地は南部のビクトリア湖周辺の地域であるが、全国に広範囲で栽培されている。ロブスタ種の収穫期は、東部地域が11月-2月、西部地域が6月-7月である。アラビカ種の収穫は10月-12月にかけて行なわれる。
[品質・格付] ウォッシュドアラビカの最高グレードはブギスAA、ナチュラルアラビカはドゥルガールA。ウォシュドロブスタの最高グレードはスクリーン19、ナチュラルロブスタはウール。
[流通] 輸出はケニアのモンバサもしくはタンザニアのダルエスサラームまで陸上輸送しなければならない。ウガンダコーヒーは、ベルギー、スイス、スペイン、イギリス、オランダ、ドイツなどのEU諸国へ輸出されているが、隣国スーダンへもかなりの量(全体の5%)が輸出されている。
品名 | ルウェンゾリ・ナチュラル アフリカンムーン ドンキー |
生産国 | ウガンダ |
地域 | 西部ブンディブギョ県ルウェンゾリ山地東麓 |
生産者 | ルウェンゾリ東麓1900メートル付近の生産者 |
クロップ | 2021/2022 |
規格 | A |
欠点規格 | |
スクリーン | スクリーン15アップ |
木の品種 | ニャサランド、ブギス、SL14、SL28 |
その他 | 標高1900メートル、アフリカンベッド、サンドライ |
精製方法 | ナチュラル |
開花時期 | 2020年12月-2021年1月 |
収穫時期 | 2021年9月-12月 |
船積時期 | 2022年4月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 35/011/2258 |