ひさしぶりのドミニカ。シバオ地区にある家族経営のラミレス農園。USDAオーガニック認証を取得している。60キロ麻袋は扱いづらいので、30キロ麻袋をリクエストしたが、そもそも30キロ麻袋を持っていないため、50ポンド(23キロ)のグレイインプロ+箱入りとなった。収穫したチェリーはすぐに果肉を取らず、6時間寝かせてからパルピングをしている。
農園主のエディ・ラミレスは、社会貢献活動に熱心な人物である。地元やへき地の学校に本やコンピューターを寄付だけにとどまらず、15キロ以上の通学をしなければならない子供たちのために、資金を出して新しい学校まで作った。また、ドミニカで働くハイチ人たちが適正な賃金を得るための法的サポートも行っている。
[概要] 正確な時期は定かではないが、1726年から1735年の間にマルティニークから持ち込まれたコーヒーはフランス領サン・ドマング(現ハイチ)を経由してスペイン領サント・ドミンゴ(現ドミニカ)へ持ち込まれた。これまでドミニカといえばバラオナ地区のコーヒーが有名でありブランド化されてきたが、毎年ハリケーンの被害を受けやすく、生産量が減少している。一方、ハリケーンの影響を受けない内陸のシバオ地区は安定した生産量があり、注目され始めている。
[地勢・気候] カリブ海でキューバの次に大きい国土を持つイスパニョーラ島東部に位置するドミニカ共和国。同島西部にあるハイチと国境を接している。三つの山脈と四つの平野を擁する地勢。海洋性熱帯サバナ気候であるため1年を通して過ごしやすいが、中央山脈では冬季になると氷点下になることもある。
[生産状況] ドミニカ国内の需要が多く、生豆での輸出は年間生産量50万袋のうち18%の9万袋程度である。大半のコーヒーがスペシャルティーからコモディティーまで混ぜられて国内で販売されていると言える。裏を返せば、スペシャルティーグレードの豆を探し出せる可能性を秘めているとも言える。
[主要生産地] 主要産地は標高600-1450メートル付近のバラオナ、シバオ、シバオ・アルトゥーラ、コルディレラ・セントラル、ネイバ、バルデシアの6エリアである。生産量は南部中央山脈(バラオナ、オコア、バニ)が60%、北部中央山脈(シバオ、シバオ・アルツーラ、フンカリート)が40%である。島特有の微細気候や地勢からコーヒーは1年に亘って収穫が行なわれる。生産地域は細かく分けると25か所近くある。ほとんどの生産者は小さなウェットミルを所有し、自らパルピングから乾燥まで行なう。そして、大規模なドライミルへ持ち込まれ、輸出または国内販売される。CODOCAFE (Consejo Dominicano del Café、ドミニカコーヒー評議会)は、品質管理を行う政府機関であり、生産者、輸出業者、焙煎業者から選ばれる。
[栽培品種] カツーラ、ティピカが99%を占め、僅かにパーカス、ビジャサルチ、ブルボン、ムンドノーボなどが栽培されている。
[品質・格付] グレーディングはスクリーンサイズ別に分けられるが、最高級グレードAAAはサプライヤーによって大きさが違い、オフィシャルなグレーディングは確立されていない。
[流通] 生産者もしくは組合が輸出業者を通して輸出する場合と直接輸出する場合のニ通りがある。最大の輸出先は隣国のプエルトリコであり、輸出量の40%近くに及ぶ。次いでイタリア、米国、フランスと続く。日本向けの数量もあるが、かなり減っていると思われる。そもそも国内需要が高いため、輸出数量は少ない。
品名 | ラミレス オーガニック レッドカツーラ |
生産国 | ドミニカ |
地域 | シバオ |
生産者 | ラミレス農園 農園主エディ・ラミレス |
クロップ | 2020/2021 |
規格 | 公式な規格なし |
欠点規格 | 明確な規定なし |
スクリーン | スクリーン15アップ |
木の品種 | レッドカツーラ |
その他 | USDAオーガニック認証、標高1300メートル |
精製方法 | フルウォッシュド |
開花時期 | 2020年6月 |
収穫時期 | 2021年2月ー5月 |
船積時期 | 2021年9月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 007-1057-0015 |