西部州のコーヒー生産者組合カプラミ(2500名)が生産者するジャバ。2020年のカメルーンカッピングコンテスト”テイストオブハーベスト”では5位にランクイン。83点。
カメルーンはロブスタ生産国というイメージだが、西部州・北西部州は火山地帯で標高も高く、火山灰土壌と豊富な水資源を有することから、アラビカ種の栽培にも適している。
カメルーンにコーヒーが伝わったのは、ドイツの植民地となった1884年以降で、1905年と言われているが、本格的にコーヒー栽培が始められたのはフランス領カメルーンになった1928年からとなる。1930年代には小さな生産者組合が組成され、1950年代には北西部州にNWCAが、 1958年には西部州にUCCAOが組織され、コーヒー産業の成長がはじまった。
1985年のピーク時には230万袋を超える生産量を誇っていたが、世界銀行の構造調整政策により、1990年代にコーヒー産業を自由化されると、多くの農民がコーヒー栽培を放棄し、キャッサバやバナナなどの食糧栽培へと切り替えてしまったため、コーヒー生産量は10分の1に激減してしまった。追い打ちをかけるようにコーヒー価格の低迷が続いたため、カメルーンのコーヒー産業は崩壊してしまった。
2008年、カメルーン政府はコーヒー産業の再生計画を発表し、世銀、国連、EUなどの支援を受け、再生に向けた取り組みを行い、政府が推奨している高地栽培に適し、病害虫に強い品種ジャバに植え替えられていった。
これまで国内最大の生産者組合UCCAO傘下のCAPLAMIが唯一ウォッシングステーションを稼働し、品質の高いフルウォッシュドのアラビカコーヒーを生産していたが、2012年からNWCAでもウォッシングステーションが稼働し、輸出を開始しはじめた。ところが2017年に発生した英語圏独立運動の影響で、すべてのオペレーションが止まり、輸出ができなくなっていた。2019年になってようやく輸出が再開された。
アラビカ種の主な生産地は、西部州および北西部州の標高1000~2400メートル地帯のバフサン、ブダ、フンバン、ドンガ・マトゥン、ボヨ、モモ、オク、サンタなど。
アラビカ種の主な輸出先は、ドイツ(全体の70%強)、米国、イタリア、ベルギー。
| 品名 | レッドマンドリル ジャバロングベリー♯106B |
| 生産国 | カメルーン |
| 地域 | 西部州 |
| 生産者 | カプラミ生産者組合(西部州ミフィ、クンキー、オープラトーの生産者) |
| クロップ | 2020/2021 |
| 規格 | カメルーン プリマA |
| 欠点規格 | 公式な規格はなく、一般的に30欠点/300gといわれている |
| スクリーン | スクリーン15アップ |
| 木の品種 | ジャバ |
| その他 | 標高1400-1600メートル、100%天日乾燥 |
| 精製方法 | フルウォッシュド |
| 開花時期 | 2020年1月 |
| 収穫時期 | 2020年8月-12月 |
| 船積時期 | 2021年7月 |
| 保管方法 | 定温倉庫 |
| ロットナンバー | 019/20/895/106B |