テレンス・ンドゥワイズが所有するガツクザ・ウォッシングステーション。2008年から操業し、バルクロットを販売していたが、2013年からスペシャルティーコーヒーを作り始め、2019年のマイクロロットはCOEで優勝ロットに選ばれた。以降、ブルンジと言えば、ガツクザというほど世界中のバイヤーから選ばれている。30キロ袋をリクエストしたが、60キロ袋しか認められないため、昔ながらのサイズのまま。ブルンジ人は頭が固いのか。
ウォッシングステーション名の”ガツクザ”は、現地で話されているキルンディ語だが、特に意味はないようだ。ウォッシングステーションのある丘のことを”ガツクザ”と呼ぶようになったということしか分からない。単語には何かしらの意味があるはずだが、それを説明出来る人がいないというのが本当のところか。ロット名のカビラは、ウォッシングステーションがある場所の地名。
ウォッシングステーションには、近隣の8か所の村から600名の生産者がチェリーを持ち込んでいたが、テレンスはウォッシングステーションにアクセス出来ない生産者たちのために、112か所の買付ステーションを設置した。今では10,000人以上の生産者たちがチェリーを持ち込んできている。
各生産者たちは早朝にチェリーを収穫し、買付ステーションに持ち込む前に、自宅でハンドピックとフローター選別を行っている。自宅での選別が終わったら、キャリーバッグに詰め込み、頭に載せるか、自転車に積んで運ぶ。同じに日に持ち込まれたチェリーは、ひとつのロットとして管理され、精製される。パルピング後のウェットパーチメントは発酵槽でひと晩(8時間)寝かせる。翌朝、足踏みをしてミューシュレージを取りやすくしてから、カガルラ川から引き込んだフレッシュウォーターをタンクに注ぎ込み、再び8時間浸ける。午後になり、水路へパーチメントを流し込み、水洗する。水洗されたパーチメントを水槽に入れて12時間浸ける。プリドライテーブルに移し、6時間かけてハンドピックを行ってから、天日乾燥させるアフリカンベッドへ。天日乾燥は14日から21日かけて行う。これだけの手間をかけてガツクザのロットは仕上げられているのである。
品名 | ガツクザ・カビラ |
生産国 | ブルンジ |
地域 | ンゴジ県ガシカンワ地区ガツクザ村 |
生産者 | ガツクザ・ウォッシングステーション:テレンス・ンドゥワイズ |
クロップ | 2019/2020 |
規格 | FW15+ |
欠点規格 | 0-6/300g |
スクリーン | スクリーン15アップ |
木の品種 | ブルボン |
その他 | 標高1750~1800 メートル、年間降水量1573ミリ、年間気温幅16~25℃、年間生産量96トン |
精製方法 | フルウォッシュド |
開花時期 | 2019年7月 |
収穫時期 | 2020年3月-7月 |
船積時期 | 2021年2月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 027/01/1182 |