インターナショナルコーヒーファームズコーポレーション(ICFC)が所有する10農園のひとつ。
ICFCとは。デービッド・シューエル(67)が2014年に創業したコーヒーとカカオに特化した事業投資会社である。ICFC以外にベリーズカカオコンソーシアムとリマックスオフショアトゥフリーダムの二社のオーナーでもある。デービッドは1970年から1980年の10年間、カナダ海軍に勤務。その後大学に戻り、コーポレートファイナンスMBA、理学士、証券投資外務員資格、不動産鑑定士等の資格を取得。未公開株投資、ベンチャーキャピタル、オフショア投資等のビジネスを経験したうえで、目をつけたのが、ラテンアメリカに眠っているオフショアハードアセット(海外不動産や商品)であった。特に将来性を見込めると考えたのが、スペシャルティーコーヒーとファインカカオの2品目である。そこで始めたのがスペシャルティーコーヒー農園の不動産小口投資ビジネスである。2013年から2015年にかけて募集をしたところ、200名の投資主が集まった。そしてパナマのボケテにICFCを創業し、現在10農園の管理運営をしている。ベリーズでは、3つのカカオ農園を管理運営している。共同創業者のダレン・ドイル(36)はアイルランドのダブリンで生まれ、20歳からオーストラリア、オランダ、フランス、東南アジア、中東、米国などを働きながら渡り歩き、2012年からパナマで暮らしている。営業担当のダレンは、不動産ポートフォリオの国際化を希望する人たちに向けて、パナマのスペシャルティーコーヒー農園小口不動産投資を推し進めている。2017年9月にはパナマで空き地をコーヒー農園に生まれ変わらせ、10農園を管理運営するまでになった。現在、農園全体で95ヘクタールのうち、30ヘクタールでコーヒーが生産され、残りの65ヘクタールは3年後に収穫できる予定である。単なる空き地を金の生る土地へ甦らせ、さらに小口不動産投資を呼び込む手法は見事である。収穫初年度の15/16クロップから収益配当を行い、次年度は170%の伸び率となった。16/17年には165,000本の苗を追加し、順調のこのビジネスモデルは機能している。栽培品種はティピカ、ブルボン、ゲイシャ、パカマラ、カツーラ、カツアイの6品種。栽培エリアは標高1250メートルから1750メートルにある北側のボケテ、西側のボルカンシート、東側のハラミージョに及んでいる。恵まれた自然環境で、いいコーヒーを作れば、高く売れ、需要は拡大するという目論見は当たり、好循環している。収穫されたチェリーは、クアトロカミーノス農園のウェット&ドライミルで精製され、17/18クロップからハニー、ナチュラルの精製も始めた。
ドーニャ・リンダ農園は、ICFCが購入した4番目の農園である。農園面積4.9ヘクタール。18000本。
品名 | ドーニャ・リンダ カツアイ ウォッシュド |
生産国 | パナマ |
地域 | チリキ県ボケテ地区パルミラ |
生産者 | ドーニャ・リンダ農園(ICFC) |
クロップ | 2018/2019 |
規格 | SHB、EP |
欠点規格 | 0-6/300g |
スクリーン | スクリーン16アップ |
木の品種 | カツアイ |
その他 | 標高1400メートル、火山性土壌、シェードツリー:バナナ、インガ、天日乾燥及び機械乾燥併用 |
精製方法 | ウォッシュド |
開花時期 | 2018年4月-5月 |
収穫時期 | 2018年12月-2019年4月 |
船積時期 | 2019年11月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 29/182/1922 |