直訳すると、田舎(ペイザンヌ)開発組合。北キブ州ブテンボにある生産者組合。2014年創設。2127名の組合員がいる。
ペイザンヌとは?
①フランス料理で、田舎風。料理や店名などに用いる。料理には代表的なものとして「プティ・ポワ・ア・ラ・ペイザンヌ(グリンピースと小たまねぎの煮込み)」「スープ・ア・ラ・ペイザンヌ(にんじん・かぶ・たまねぎ・ポロねぎ・じゃがいも・グリンピースなどから作るスープ)」などがある。
②フランス料理で、じゃがいも・かぶ・にんじんなどの野菜を1辺約1cmの三角形や四角形に薄切りする切り方。
[概説]
アフリカ大陸中央部のコンゴ川流域に広がる、世界で11番目の面積を擁する広大な国家である。旧国名はザイール。正式国名はコンゴ民主共和国といい、コンゴ共和国とは別である。1997年に現在の国名に改められた。250以上の異なる民族が確認されているアフリカでも有数の多民族国家。コーヒーはベルギー植民地時代に導入され、多くのコーヒープランテーションが開発された。アラビカ種は19世紀末に中米から、ロブスタ種は20世紀初頭に インドネシアとセイロン(現スリランカ)から導入された。昔から子供たちは学校でコンゴには4つのゴールドがあると教えられている。イエローゴールド(金属)、ブラウンゴールド(オイル)、ホワイトゴールド(綿花)、グリーンゴールド(コーヒー)である。いま、コーヒーの力が人々の暮らしを変えようとして いる。
[地勢・気候]
国土は西ヨーロッパに匹敵する広さがあり、3分の1が北半球、3分の2が南半球にある。熱帯性気候で年間降雨量は 2000ミリを超えるほど多雨。アマゾンに次ぐ広大な熱帯雨林地帯がある。南部は高地、西部は台地、北部は草原、東部は高山であり、コーヒー栽培は東部の 北キブ州および南キブ州で行なわれている。世界トップクラスの鉱物資源国であるがゆえに紛争が絶えず、国内の不安定化の要因となっている。
[生産状況]
欧 米の支援によってロブスタ種だけでなく、アラビカ種のスペシャルティーコーヒーの生産に力を入れている。英国のフェアトレード団体ツインが支援する SOPACDI組合、スイスのNPO団体カフェ・アフリカ、米国で設立されたPANZI財団、オランダ政府の外郭団体オランダ・イノベーション機構による PSIプロジェクトなどがある。
[主要生産地]
東部の北キブ州および南キブ州がアラビカ種、バンドゥンドゥ州、バ・コンゴ州、赤道州がロブスタ種。アラビカ種とロブスタ種の比率は40%:60%。今後はアラビカ種の生産量が増えていくと思われる。アラビカ種の収穫期は北部が11月から1 月、南部が5月から9月である。ロブスタ種の収穫期は北部中央部が12月から1月、南部が5月から7月である。アラビカ種はウォッシュド、ロブスタ種はナ チュラルで精製される。栽培されているアラビカ種はジャクソンやルマンガボと呼ばれているブルボン系が多い。マラゴジーぺも僅かにある。
[格付け、品質]
アラビカコーヒーのグレードは、キブ2、キブ3、キブ4、キブ5、キブ6、キブ7があり、キブ2、キブ3がスペシャルティーコーヒーの部類に入る。
[流通]
買付は生産者との直接交渉となるが、欧米のフェアトレード団体やNPO団体によってスペシャルティー市場へ販売されている。
品名 | ペイザンヌ |
生産国 | コンゴ |
地域 | 北キブ州ブテンボ |
生産者 | COOPADE(Cooperative Paysanne de Development) |
クロップ | 2017 |
規格 | キブ3 |
欠点規格 | 0-6/300g |
スクリーン | スクリーン16アップ |
木の品種 | ブルーマウンテン、ルマンガボ(ブルボン系) |
その他 | 標高1410-2080メートル、栽培面積2127へクタール、腐植土壌、年間気温17℃-30℃、ドライミル:カフェキットファクトリー、輸出会社:ヴィルンガコーヒー |
精製方法 | フルウォッシュド |
開花時期 | 12月-1月、7月-8月 |
収穫時期 | 3月-4月、9月-11月 |
船積時期 | 2017年10月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 4-68-166 |