西ハイランド州ワギ渓谷にあるシグリ、ブヌンウォーに次ぐ農園。創業者はグラハム・ダフィー。1966年に土地を買い農園をスタートしました。
パプアニューギニアにおいて、コーヒー栽培の歴史は浅いが、ワギ渓谷には農業の誕生期である9000年前に人間が農業活動をした痕跡が残っている。紀元前7000年になるので、ほぼエジプトの農耕の歴史と重なる。農園名となった「コネカ」とは現地語で「きれいな水」という意味である。美味しいコーヒーは「きれいな水」でつくるという思いが込められている。この農園では、ファーメンテーションを三日かけて行い、完全にパーチメントのヌメリ(ミューシレージ)を取り除き、クリーンなコーヒーを作っている。
[概要]
パプアニューギニア、正式名称はパプアニューギニア独立国という。オーストラリアの北に位置し、ニューギニア島東半分とニューブリテン島やブーゲンビル島などを含む島で構成された国である。ニューギニア島西半分はインドネシア領イリアンジャヤになる。1500年代にポルトガル人が来航しているにもかかわらず、コーヒーが伝わったのは1890年代と以外に遅い。商業ベースで栽培されるようになったのは1926~27年ごろとなる。ニューギニア島南東部でジャマイカのブルーマウンテン(ティピカ)が広く栽培されるようになった。1950年にはタンザニアのアルーシャ(ブルボン)が、1960年代にムンドノーボとカツーラが持らされた。コーヒー生産量は世界全体の1%。ウェスタンハイランド州、イースタンハイランド州などの中央高地で栽培され、独特の香味を持つ上質なコーヒーである。コーヒーはパームオイルに次ぐ、第二の輸出農作物であり、250万人がコーヒー産業に関わっている。2014年からは世界最大規模の設備を誇る液化天然ガス(LNG)の生産が始まり、その50%が日本向けに供給される予定である。他国にはない独特なシステムがこの国に存在する。それを「ワントク・システム」という。パプアニューギニアの人々の間に「ワントク」と呼ばれる仲間意識がある。「ワントク(Wantok)」は、「ワントーク(One talk)」(同じ言葉)を意味する。「同じ家族」、「同じ部族」という意味でもあり、優先的に助けたり協力したりする慣習がある。
[地勢・気候]
国土は日本の1.25倍で人口は700万人弱。高温多雨の熱帯性気候。第二次大戦時、日本軍にとって激戦地となったパプアニューギニア。山奥に入ると現在でも戦闘機や戦車の残骸が当時のまま残っている。
[生産状況]
栽培面積87,000ヘクタールあり、その大部分は高地で暮らす自給農業の零細農家によるものである。生産者は3つのカテゴリーに分けられる。年間700~1000キロの収穫量しかない5ヘクタール未満の零細農家(スモールホルダー)72%、5~50ヘクタールの中規模農園(ブロックホルダー)4%、平均300ヘクタールの農園を所有し精製設備を完備している大農園(プランテーション)24%。生産量のほぼ全量が輸出され、95%がウォッシュドアラビカで、5%がウォッシュドロブスタである。ロブスタは国内消費に回されている。
[主要生産地]
北西部のハイランド地区85%以上、シンブ州6%、エンガ州2%、東セピック州1%が主な生産地である。
[栽培品種]ティピカ、ブルボン、アルーシャ、ムンドノーボ、カツーラ
[品質・格付]
グレードはAA、A、AB、B、C、PB、X、E、PSC、Y1、Y2、Tがあるが、スペシャルティーコーヒーとしてはAAとPBが人気である。
[流通]
主な輸出先はヨーロッパ40%、アメリカ20%、オーストラリア15%、日本10%、その他15%である。
<パプアニューギニア語ひとくち講座>
男 マン
女 メリー
子供 マンキー(モンキー) ちなみにスクールボーイはスクールマンキーといいます。
知る サベ 私は知らない ミ ノ サベ
幸せ ハママス 私は幸せ ミ ハママス
ウソ ギアマン
良い グッペラ
食べる カイカイ
飲む ドゥリンギム
コーヒー コピ
食堂 カイショップ
疲れた、壊れた バガラップ 私は調子が悪い ミ バガラップ (これはよく使いました)
過去形 動詞の後ろにピニス(フィニッシュ)をつける。
お母さんは寝た。 ママ スリプ ピニス
数の数え方 1 ワンぺラ 2 トゥーぺラ 3 トゥリペラ 10 テンペラ
11 ワンペラテンワン 20 トゥーペラテン 30 トゥリペラテン
2時間30分 トゥープラ アワー トゥリペラテン ミニッ
《 パプアニューギニア エピソード 》
エピソード1 ワントク システム
ニューギニアにはワントク システムというものがあります。ワントクはONE TALK、つまり同じ言葉をしゃべること。この国には700以上の方言があり、村ごとに話す言葉が違います。同じ村の人たちの絆は強く、例えば、飛行機のチケットを買うために長蛇の列が出来ていても、販売している窓口が同じ村の人なら、平気で割り込んで先に買っていきます。他の人が激怒しようが、『ワントクシステム』で片付けられてしまいます。
エピソード2 ラスカル
ニューギニアの強盗はラスカルと呼ばれています。いたるところでラスカルが登場します。初めてニューギニアの片田舎の町に行って、両替をするために銀行に行ったら、閉鎖してました。『なんで?』と聞くと、先週ラスカルが押し入ったとのこと。銃撃戦になり、2人逮捕、3人は山に逃げたそうな。
エピソード3 駐在員は慣れたもの
首都のポートモレスビーにあるゴルフ場には、ラスカルホールと呼ばれているところがあります。ティーグラウンドの後ろにフェンスがあって、その向こうは草むらになっています。ティーショットを打とうとしていると、いつの間にか草むらから鉄砲を持ったラスカルが登場して、『マネー!』と。駐在員は慣れたもので、いつもラスカルが出てくることを想定して小銭を持っています。何の抵抗もせずに、小銭を渡すと『サンキュー』といって、草むらに消えて行きます。
エピソード4 パプアの人は酒グセが悪い
普段はおとなしいのに、アルコールが入ると、人が変わったように大暴れして喧嘩になります。この人たちは限度というものを知らないようです。とにかく弱いクセに良く飲みます。そして暴れます。私自身エライ目に遭ったのは、木材の積出し現場へ小さな船外機付ボートで島へ行く途中、いつの間にか現地の操縦士が酒を飲み始めていて、途中からボートが蛇行運転になり、海は荒れてくるし、ひっくり返るかと思ったことがあります。
エピソード5 パプアにはサルがいない
この国にはサルがいません。いそうなもんですが、本当にいません。なぜか? みんな人になってしまったからだそうです。人に聞いた話です。
エピソード6 誕生日はクリスマス
日本のN商社が現地に工場を持っていて、現地の人を雇うとき、とりあえず履歴書をもらいます。でもなぜか履歴書にある誕生日が12月25日というのがやたらと多いそうです。よくよく聞いてみると、はっきりとした誕生日を知らない人が多く、それでみんな誕生日をクリスマスにするそうです。ちなみに、ちなみに、『あなたは何歳?』 問い聞くときは、『ハウ メニー クリスマス ビロン ユー』 となります。
エピソード7 スキューバダイビング天国
いたるところに素晴らしいダイビングポイントがあります。少し潜ると戦車やゼロ戦が当時のまま沈んでいます。ニューブリテン島にあるワリンディリゾートは部屋が海辺のコテージで、それは素晴らしいものです。また機会があればいきたいなあ。
品名 | コネカ農園 |
生産国 | パプアニューギニア |
地域 | 西ハイランド州ワギ渓谷 |
生産者 | コネカ農園 オーナーはカーペンター社 |
クロップ | 2015/2016 |
規格 | AA |
欠点規格 | 上限10/KG |
スクリーン | スクリーン17アップ |
木の品種 | ティピカ、アルーシャ |
その他 | 標高1500-1600メートル、農園面積108ヘクタール、砂質ローム土壌、シェードツリー(木麻黄、シルバーオーク、ユーカリ) |
精製方法 | フルウォッシュド、ナチュラルファーメンテーション |
開花時期 | |
収穫時期 | 4月-9月 |
船積時期 | 2016年10月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 166/7/M012 |